ルネサンス建築
リアルト橋
ヴェネツィアの大運河に架かる、現存最古の橋。1588〜1591年、アントニオ・ダ・ポ…
建築家 / Architect
アントニオ・ダ・ポンテ(Antonio da Ponte、1512〜1597)は、ヴェネツィア共和国の建築家・技師。土木と石造構造に通じ、ヴェネツィア政庁の建築監督として公共事業に携わった。1577年に火災で損傷したドゥカーレ宮殿(総督宮)の修復を手がけたことでも知られる。最も名高い仕事は、大運河に架かるリアルト橋(1588〜1591年)である。当代の名匠を退けて競技設計を制し、運河を一本のアーチで跨ぐという大胆な構造を、軟弱地盤への入念な基礎工事によって実現した。実務には甥のアントニオ・コンティンらを登用しており、コンティンはのちにため息橋を設計している。技師としての堅実さと造形の明晰さを兼ね備えた、盛期ルネサンスのヴェネツィアを代表する建設者である。