用語集Glossary
建築用語集。様式・構造・意匠の専門用語を、関連する様式や建築とともに解説します。
「少ないことは退屈だ」。ポストモダン建築の理論家ロバート・ヴェンチューリの言葉とされる標…
「より少ないことは、より豊かである」を意味する標語。ミース・ファン・デル・ローエが好んで…
アメリカの建築家ルイス・サリヴァンが1896年の論文で広めた標語。建物の形は、その用途や機能…
コンピュータを用いた設計(CAD)と、それに直結した製造(CAM)。設計図のデータが、そのまま…
クロス・ラミネーテッド・ティンバー(Cross-Laminated Timber、直交集成板)の略。木の板を、…
ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン)は、フッ素樹脂の一種で、透明性が高く軽量で、耐候…
LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)は、米国グリーンビルディング協会が運…
## 概要 列柱や柱脚に支えられた連続するアーチ、またはその下に生まれる通路空間。古代ローマ…
複数の楔形の部材(迫石)を曲線状に積み、上からの荷重を両脇へ圧縮力として伝える架構。頂部…
アーチ式重力ダム(arch-gravity dam)は、アーチダムと重力ダムの仕組みを併せもつダムである…
## 概要 アーチ橋とは、円弧状に積んだ部材が互いに押し合うことで荷重を支え、橋脚や橋台へ伝…
19世紀後半のイギリスで、ウィリアム・モリスらが主導した、手仕事と生活芸術を尊ぶ運動。機械…
1920〜30年代に世界的に流行した、装飾的な近代様式。1925年のパリの装飾美術博覧会にちなんで…
超高層建築の構造形式の一つ。建物中央のコア(芯)と外周の柱を、高さの途中に設けた剛強な水…
柱と破風で囲まれた小さな祠状の構築物。古代ローマで神像を納める小神殿を指した語で、後には…
## 概要 アズレージョは、スペイン・ポルトガルで発達した装飾用の彩釉タイルである。語源はア…
## 概要 アティック(attic)は、建築の主要な[[classical-order|オーダー]]の上、軒蛇腹(コ…
アトリウムは、建物の内部に設けられた、上方へ大きく吹き抜ける空間である。古代ローマの住宅…
## 概要 アパダーナは、アケメネス朝の宮殿における大列柱謁見殿を指す。ペルセポリスのアパダ…
インド神話に由来する天界の女性的存在で、水や雲と結びつき、舞踏や音楽を司るとされる。ヒン…
アプス(後陣)は、聖堂や[[basilica]]の主軸の端、おおむね祭壇の背後に設けられる半円形また…
アブラク(ablaq)は、色の異なる石材を交互に積んで横縞をつくる組積の手法である。アラビア語…
蔓草や葉、幾何学文様を絡み合わせ、無限に連続するかのように展開させたイスラーム美術の装飾…
アルテソナード(artesonado)は、木の梁や板を幾何学的に組み合わせて構成する、スペインを中…
イーワーンは、三方を壁で囲み一方を大きく開いた、半屋外のヴォールト空間である。ペルシア建…
イオニア式は、古代ギリシアの建築のオーダー(柱の様式)の一つで、ドーリア式に次いで生まれ…
## 概要 正教会の聖堂で、祭壇を備えた至聖所と会衆の集まる身廊とを隔てる、イコン(聖画像)…
イストリア石(ピエトラ・ディストリア)は、アドリア海に面したイストリア半島産の緻密な石灰…
オスマン帝国期に、アナトリア西部のイズニク(古名ニカイア)で焼かれた装飾タイル。白い胎土…
## 概要 イズニックタイルは、15世紀末から17世紀にかけてアナトリア西部の都市イズニック(古…
インタルシア(intarsia)は、色や木目の異なる木片を組み合わせて図像や幾何学文様を表す木象…
仏教の僧院。もとは雨期に遊行を止めた僧が滞在する精舎を指す。石窟寺院では、方形の広間の三…
古代ローマに由来する、郊外や田園に建てられた邸宅。本来は農園を伴う領主の屋敷を指したが、…
## 概要 ウェストヴェルク(Westwork)は、ロマネスク期の教会堂で西側正面に設けられた、塔を…
ヴェストヴェルクとは、教会堂の西正面に設けられる重層の構造体で、二基の塔と上層の礼拝室、…
アーチを奥行き方向に連続させて得られる、曲面の天井・屋根。半円アーチを押し出した[[樽型ヴ…
## 概要 エクス・ヴォート(ex-voto)は、祈願の成就や危難からの救いへの感謝として聖堂に奉…
人や荷を垂直に運ぶ昇降装置。1850年代にエリシャ・オーチスが落下防止の安全装置を公開実験で…
## 概要 エンタシスは、円柱の柱身を上方へわずかに細らせつつ、中ほどをふくらませる輪郭の調…
古典建築で、柱頭の上に水平に載る上部構造の総称。下からアーキトレーヴ(梁)、フリーズ(帯…
エンフィラード(enfilade)は、隣り合う部屋の扉を一直線上に揃えて並べ、奥まで見通せるよう…
建物の建設にともなって排出される、材料の製造・運搬・施工の段階での温室効果ガス(隠れた炭…
古代ギリシア・ローマの建築で、円柱とその上に載る水平材(エンタブレチュア)を一組とする、…
オクルス(oculus、ラテン語で「目」)は、ドームの頂部や壁面に穿たれた円形の開口部をいう。…
オッシュアリは、遺骨を納めるための容器である。エルサレム周辺では前1世紀から後1世紀ごろ、…
オテル・パルティキュリエ(hôtel particulier)は、フランスにおける一戸建ての都市邸館をいう…
## 概要 オベリスク(obelisk)は、古代エジプトに起源をもつ、頂部を四角錐にした細長い方尖…
## 概要 17〜18世紀のヨーロッパの宮殿や邸宅に付属した、柑橘類(オレンジ等)を冬季に保護・…
## 概要 オルケストラ(orchestra)は、古代ギリシア劇場で客席と舞台の間に置かれた円形また…
カーテンウォールとは、建物の荷重を負担せず、外気と内部を仕切ることのみを担う非耐力の外壁…
メッカの聖モスク(マスジド・ハラーム)の中心に立つ、ほぼ立方体の石造建造物。イスラームで…
中世アルメニアの教会建築に付属する前室・集会室。本堂の西側に設けられ、列柱や交差するアー…
面全体が二方向に湾曲する薄い殻構造の屋根。一方向にしか曲がらない樽ヴォールトと異なり、二…
庭園や宮殿の軸線上に設けられる、階段状に水を流れ落とす人工の滝。バロックの庭園で好まれ、…
二列の壁を平行に立て、間を隔壁で区切って小室を連ねた構造の城壁。小室は倉庫や兵舎として使…
## 概要 地下に掘られた墓所・埋葬路の総称。とりわけ古代ローマ近郊のキリスト教徒の地下墓地…
## 概要 カテナリーアーチ(懸垂線アーチ)は、鎖を両端で吊るしたときに描く曲線(カテナリー…
カポマエストロ(capomaestro)とは、中世からルネサンス期のイタリアで、大聖堂など大規模建築…
カリアティード(caryatid)は、円柱の代わりに梁や軒を支える女性像の柱である。古代ギリシア…
カリヨンは、音階順に調律された多数の鐘を組み合わせ、鍵盤や自動装置で旋律を奏でる楽器、ま…
渦巻きや巻物を模した縁取りのなかに、紋章・銘文・図像を収めた装飾モチーフ。石・漆喰・木で…
カルトジオ会(Carthusians)は、1084年に聖ブルーノがフランスのグランド・シャルトルーズに創…
ガルバグリハ(garbhagṛha)は、ヒンドゥー寺院の中心にある聖室で、語義は「子宮の家」。主神…
現在のパキスタン北西部からアフガニスタン東部にかけて栄えた古代地域。前4世紀のアレクサンド…
カンチレバー(片持ち梁)は、一端だけで支えられ、もう一端が宙に張り出した構造である。柱を…
## 概要 鐘楼は、鐘を吊るすために設けられた塔で、教会堂に付随することが多い。イタリア語で…
## 概要 イスラームの礼拝で身体を向ける方角。聖地メッカのカアバ神殿の方向を指す。モスクで…
キャラバンサライは、隊商(キャラバン)の宿泊と物資の保管のために街道や都市に設けられた施…
キュッリイェ(külliye)は、モスクを中心に学校(マドラサ)、施療院、給食施設(イマレット)…
キョシュク(köşk)は、オスマン建築における庭園の亭(ていしゃ)・離れを指す。眺望のよい場…
## 概要 ギリシア十字(Greek cross)とは、四方の腕の長さが等しい十字形をいう。これを平面…
クーフィー体(Kufic)は、直線と直角を基調とするアラビア文字の書体である。イラクの都市クー…
クーポラ(cupola)は、建物や塔の頂部を覆う小規模なドーム状の屋根、または大ドームそのもの…
宮殿や大邸宅の正面に設けられた、三方を建物で囲んだ前庭。フランス語で「名誉の中庭」を意味…
グアスタヴィーノ・ヴォールトとは、薄い陶製タイルをモルタルで何層も貼り重ねて築く軽量な組…
スペイン出身のラファエル・グアスタヴィノが19世紀末のアメリカで広めた、薄い陶製タイルを漆…
クアドラトゥーラ(quadratura)は、天井や壁に建築や空間を遠近法で描き込み、実在の構造が上…
建物に四方を囲まれた方形の中庭、またはその中庭を核とする建物群の構成。中世以来、修道院の…
クアドリガ(quadriga、四頭立て二輪戦車)は、四頭の馬が横一列に引く戦車、またはそれをかた…
グランドスタンド(grandstand)は、競技場や競馬場で観客を収める、屋根つきの主要な観覧スタ…
クリアストーリー(高窓)は、建物の壁面の高い位置に設けられた採光用の窓帯を指す。隣接する…
クリアスパン(clear span)とは、途中に柱や支えを立てず、ひと続きの構造で覆われた無柱の空…
クリプタ(crypt)は、教会堂や記念建造物の床下に設けられる地下空間で、本来は聖遺物を納め、…
## 概要 クリンカー(Clinker)は、通常より高温で焼き締めた硬質の煉瓦である。表面が部分的…
シク教の礼拝施設。「グル(導師)への門」を意味する。中心には聖典『グル・グラント・サーヒ…
## 概要 クロスドーム式(十字型ドーム式)は、正方形に近い平面の中央に立てた四本の柱で四つ…
## 概要 釘や接着剤を用いず、幾何学形に刻んだ木片を相互にかみ合わせて組み上げる木工技法。…
ケーソン(caisson、潜函)は、水中や軟弱地盤に橋脚や建物の基礎を築くための、底のない箱状の…
ゲートハウスは、城や城壁都市の門を守る建物である。門の両脇に塔を構えた「双塔式」が中世に…
ゲザムトクンストヴェルク(Gesamtkunstwerk)とは、建築・絵画・彫刻・工芸・音楽などの諸芸術…
## 概要 コーニスは、壁面や建物の最上部に水平に張り出した帯状の繰形(くりがた)である。古典…
石材を内側へ少しずつせり出させながら積み上げ、頂部で突き合わせて開口部や天井を覆う構法。…
## 概要 コール・ド・ロジ(corps de logis)は、フランス建築に由来する語で、邸宅や宮殿の中…
コア(core)は、超高層ビルの中心に設けられた、エレベーターや階段、設備配管をまとめた縦の…
超高層建築の中心に設けられる、構造と設備を集約した縦の芯。エレベーター、階段、配管・配線…
## 概要 コイロン(koilon、ラテン語ではカウェア)は、古代ギリシア劇場の扇状にせり上がる観…
ロシア建築における半円形または尖頭形の装飾的な破風。ロシアの女性の伝統的な頭飾り(ココー…
コスマーティ装飾は、中世ローマで栄えた、色大理石やガラスの小片を幾何学文様に組む象嵌装飾…
コラー・ファランギー(ペルシア語: کلاهفرنگی、「西洋の帽子」の意)は、ペルシア建築で四方…
コリント式は、古代ギリシアに始まる建築のオーダー(柱の様式)の一つで、三つの古典オーダー…
## 概要 コルテン鋼(耐候性鋼)は、銅やクロム、リンなどを少量加えた低合金鋼で、表面に緻密…
コロネード(colonnade、列柱廊)は、柱を一定の間隔で連ねた列柱のつらなり、またはそれが支え…
コロンバリウム(納骨堂)とは、火葬した遺灰を納める骨壺を、壁面に整然と並ぶ多数の小室に安…
既存の建物を、もとの用途とは別の用途に転用すること。オフィスを住宅に、倉庫を美術館に作り…
コンポジット式(Composite order)は、[[ionic-order|イオニア式]]の渦巻と[[corinthian-order…
サハン(sahn)は、モスクに設けられる中庭である。周囲を礼拝室やリワーク(柱廊)が囲み、そ…
## 概要 サラ・テレーナとは、宮殿やヴィラの地階に設けられ、庭園へ向かって開かれた広間をい…
## 概要 ザリージュ(zellige)は、マグリブやアンダルスのイスラーム建築を彩る施釉陶片のモ…
シカラ(śikhara)は、北インドのヒンドゥー寺院で聖室の上に立ち上がる高い塔状の上部構造であ…
古代メソポタミアで築かれた、日干し煉瓦による階段状の神殿基壇。何層も積み上げた基壇の頂に…
ジャーリー(jali)は、石材を透かし彫りにした格子状のスクリーンで、インド・イスラーム建築…
建物の二層以上にまたがって立ち上がる、巨大な単一のオーダー(柱・付柱)。階ごとにオーダー…
## 概要 モスクに付属する沐浴用の泉。礼拝に先立つ清め(ウドゥー)のために手・顔・足を清め…
ジャロカ(jharokha)は、インドのラージプート建築やムガル建築にみられる、壁面から張り出し…
## 概要 コンサートホールの平面形式の一つで、靴箱を思わせる細長い矩形の空間に客席と舞台を…
ジュベ(jubé)は、教会堂内で聖職者の領域である内陣と、信徒の領域である身廊とを仕切る障壁…
## 概要 ジョルナイは、1853年にハンガリーのペーチで創業した陶磁器製作所である。耐候性と虹…
シングル葺き(wood shingle)は、薄く加工した木の板(こけら板)を魚の鱗のように重ねて葺く…
西アフリカのサヘル地帯で発達した、土を主材とする建築様式。日干し煉瓦を積んで泥の漆喰で仕…
スカイガーデン(空中庭園)は、高層建築の内部や上層階に設けられた、緑化された開放的な共用…
スカイブリッジ(skybridge)は、高層建築どうし、あるいは一つの建物の高所どうしを空中で結ぶ…
方形の隅に斜めに渡したアーチや持ち送りで、上の角を切り落として八角形などに整え、[[ドーム]…
## 概要 スクオラ(scuola)は、中世から近世のヴェネツィアに置かれた信徒会(同信会)の組織…
スグラフィット(スグラッフィートとも)は、色の異なる漆喰の層を壁面に重ね、上層を掻き落と…
## 概要 スケネ(skene)は、古代ギリシア劇場でオルケストラの背後に建てられた舞台建築であ…
初期キリスト教・中世の聖堂で、内陣の手前、身廊中央に大理石の低い仕切り(衝立)で囲った聖…
スターヴ教会(stave church)は、中世のノルウェーを中心に北欧で発達した木造教会の形式。地…
「スターリン建築」は、1930年代から1950年代初頭にかけてソビエト連邦で展開した記念碑的な建…
スタッコは、石灰や石膏を主材とする化粧漆喰で、壁や天井の装飾に用いられる。乾く前は自在に…
## 概要 ステレ(stele、石碑・記念柱)は、石などで作られた直立する板状・柱状の記念物をい…
ステンドグラスは、色ガラスの小片を鉛の桟でつなぎ、図像や文様を表した窓である。窓を通る光…
ステンレス鋼(stainless steel)は、クロムなどを加えて錆びにくくした合金鋼である。20世紀初…
仏陀の遺骨(仏舎利)や聖物を納めるために築かれた、半球形や鐘形の仏教建造物。古代インドの…
ストゥディオロ(studiolo)は、ルネサンス期の君主や人文主義者が読書・瞑想・蒐集のために設…
ストラップワークは、革帯や金属板を切り抜いて折り曲げたように見せる装飾文様である。16世紀…
## 概要 棒状の部材を三次元的に組み、互いに支え合わせて荷重を分散させる立体的な骨組み構造…
スポリアは、古い建造物から取り外して新しい建物に転用した、石材・円柱・彫刻などの部材を指…
ガラスに金属酸化物を加えて発色させ、不透明な板状に固めて細かく割った装飾用のガラス素材。…
スリップフォーム(slip form、滑り型枠)は、型枠を少しずつ上方へ滑らせながら、コンクリート…
## 概要 セグメント・アーチは、半円ではなく円弧の一区分だけを用いた、迫り上がりの低い扁平…
19世紀末、ウィーンやミュンヘンなどで、アカデミーの保守的な芸術から「分離」して新しい芸術…
建物の上層を下層より後退させ、階段状に細めていく手法。高層建築では、上にいくほど断面を絞…
セブカ(sebka)は、[[多弁アーチ]]が交差して生まれる菱形の網目文様で、イスラーム建築の壁面…
石灰石と粘土を焼成・粉砕してつくる水硬性の結合材。1824年にイギリスのジョセフ・アスプディ…
ウルグアイの技師エラディオ・ディエステが体系化した構造技法。焼成煉瓦を主材とし、その目地…
モロッコをはじめとする北アフリカ・アンダルシアの建築を彩る、幾何学文様のモザイク・タイル…
## 概要 セルリアーナは、中央のアーチ開口を左右の低い方形の開口(まぐさ式)で挟んだ三連の…
ダイアグリッド(diagrid)は、斜めの部材を三角形に組み合わせて構成する構造形式で、diagonal…
## 概要 ダブルスキン・ファサード(double-skin facade)は、建物の外周を二重のガラス壁で覆…
タラール(ペルシア語: تالار)は、ペルシア建築における開放的な円柱の広間ないし前廊を指す。…
メソアメリカの建築に特有の壁面構成。傾斜した下部(タルー)の上に、額縁状に張り出した方形…
## 概要 タワーフは、[[カアバ]]を中心に反時計回りで七周する巡礼の所作である。マスジド・ハ…
吊橋の設計において、補剛桁とケーブルからなる系全体がたわむことで荷重が分散されると捉える…
## 概要 チボリウム(ciborium)は、教会堂の主祭壇の上を覆う、四本の柱で支えられた屋根状の…
仏教の礼拝堂。[[stupa|ストゥーパ]]を安置し、これを巡りながら礼拝するための堂を指す。石窟…
## 概要 チャジャは、インド建築で壁面から大きく張り出した庇(ひさし)を指す。強い日射を遮…
## 概要 チャトリ(chhatri)は、インド建築で屋根や塔の頂部に載せる、ドームを冠した小さな…
チャハル・バーグ(چهارباغ、「四つの庭」の意)は、ペルシアに由来する庭園形式。ペルシア語の…
チャンディ・ブンタール(Candi Bentar)は、バリ島やジャワ島の寺院などに見られる、左右に分…
超高層建築の構造方式の一つ。建物の外周を密に配した柱と梁で固め、全体を一本の中空の筒(チ…
チューンド・マス・ダンパーは、高層建築や橋梁の揺れを抑えるための制振装置である。建物の固…
チュリゲラ様式(Churrigueresque)は、17世紀末から18世紀のスペインおよびスペイン領アメリカ…
古代ローマのキリスト教における、特定の聖職者に委ねられた教区教会を指す語。のちに枢機卿が…
## 概要 ティンパヌム(tympanum)とは、教会堂の扉口の上、まぐさ(リンテル)とアーチに囲ま…
デヴシルメ(devşirme、「徴集」の意)は、オスマン帝国がバルカン半島やアナトリアのキリスト…
設計のデジタルデータをもとに、コンピュータ制御の機械が部材を直接製造・加工する技術。CNC加…
テソントレ(tezontle)は、メキシコ中央高原に産する多孔質の赤色火山岩である。軽量で加工し…
## 概要 テラコッタは、型で成形して焼成した素焼きの陶製建材である。イタリア語で「焼いた土…
テラスハウス(連棟住宅)は、同一の意匠をもつ住戸を、壁を共有して横に連ねた集合住宅の形式…
中世ロシアの邸宅や宮殿の上層に設けられた居室部分、または塔状の建物を指す語。急勾配の屋根…
ドームは、半球などの曲面でつくられた屋根・天井で、円形や多角形の空間を覆う。古代ローマの…
ドーリア式は、古代ギリシアに生まれた建築のオーダー(柱の様式)のうち、最も古く簡素なもの…
古典建築のオーダーのうち最も簡素なもの。ドーリア式をさらに切り詰め、柱身に溝彫り(フルー…
トラス(truss)は、細い部材を三角形に組み合わせ、力を各部材の引張・圧縮に分散させて、軽く…
トラバーチン(travertine)とは、温泉や石灰分を含む地下水から沈殿してできた縞模様の石灰岩…
ドラム(太鼓)は、ドームを支える円筒形または多角形の壁体をいう。ドームを高く持ち上げて外…
## 概要 ゴシック聖堂の身廊断面で、大アーケードと高窓(クリアストーリー)のあいだに設けら…
二本の直立石の上に一枚のまぐさ石を載せた、三つの石から成る構造単位。ギリシア語で「三つの…
数個の直立石の上に大きな平石を載せ、内部に空間をつくった先史時代の石室。多くは墓として用…
トレーサリー(tracery、狭間飾り)は、ゴシック建築の窓やバラ窓の上部を分割し、ガラスを支え…
## 概要 トレンカディス(trencadís)は、割った陶器やタイルの破片を不規則に組み合わせて曲…
「目を欺く」を意味するフランス語で、平面に描いた絵を、あたかも立体や奥行きのある実景のよ…
ドンジョンは、中世フランスの城郭で中心に建つ最も堅固な主塔を指し、防御の要であると同時に…
## 概要 トンドとは、円形の絵画または浮彫をいう。複数形はトンディ。語源はイタリア語の rot…
ナオス(naos)は、古代ギリシア神殿の中心をなす主室で、神像を安置する閉ざされた部屋をさす…
ネオ・バロック(Neo-Baroque)は、19世紀後半に流行した、17〜18世紀のバロック建築の様式語彙…
ネクロポリスは、古代都市の郊外などに営まれた大規模な共同墓地を指す。ギリシア語の「死者の…
## 概要 ねじり柱(ソロモン円柱)は、柱身が螺旋状にねじれた円柱である。エルサレムのソロモ…
リブが網目状に交差して連続する後期ゴシックのヴォールト形式。聖ヴィート大聖堂の内陣でペト…
バードギール(بادگیر、採風塔)は、イランをはじめ中東の乾燥地帯で発達した自然換気のための…
20世紀後半に現れた、最新の工業技術や構造・設備を、隠さずに前面へ押し出す建築の傾向。鉄骨…
「パイロン式駅」は、深層に築かれる地下鉄駅の代表的な構造形式のひとつである。中央ホールと…
バシリカとは、もとは古代ローマの長方形の公共集会堂を指す語であり、のちにその平面形式を受…
アルメニア特有の記念碑的な石碑。「十字架石」を意味し、十字架を中心に精緻な幾何学文や植物…
超高層建築の構造方式の一つ。中央に置いた多角形のコア(核)から複数の翼を放射状に張り出し…
16世紀の建築家アンドレア・パッラーディオに由来し、後世に規範化された古典主義の様式。左右…
16世紀イタリアの建築家アンドレア・パッラーディオの古典主義に範をとる様式・運動。左右対称…
## 概要 複数の色釉を一枚のタイル上で同時に焼成する、ペルシアの多彩タイル技法。「七つの色…
形を直接描くのではなく、寸法・角度・間隔といった「パラメータ(変数)」の関係をコンピュー…
バラ窓は、ゴシック聖堂の正面や袖廊に設けられる円形の大窓である。車輪状に伸びる細い石の骨…
## 概要 バルストレード(balustrade、欄干)は、手すり子(バラスター)と呼ばれる小柱を連ね…
パルダ(purdah、「帳」の意)は、南アジアやイスラーム圏でみられた、女性が公の場で他者の視…
パルテール(parterre)は、整形式庭園で、低く刈り込んだツゲなどの植栽や色砂利によって地表…
城壁や塔の隅から張り出し、持ち送りで支えられる小さな円塔状の見張り櫓。角部の死角をなくし…
ハレム(harem)は、イスラーム圏の住宅や宮殿で家族の女性が暮らす私的な領域を指す。語源はア…
## 概要 ハレンキルヒェ(独 Hallenkirche、ホール教会)は、身廊と側廊の高さがほぼ等しい教…
ハンマービーム(hammer-beam、槌梁)は、中世イングランドのゴシック建築で発達した木造屋根の…
ビーダーマイヤーは、ウィーン会議後の1815年頃から1848年頃まで、中欧(とくにオーストリア・…
## 概要 ピアノ・ノビレは、宮殿や邸宅の主階を指すイタリア語で、「高貴な階」を意味する。多…
## 概要 フィレンツェ近郊で採れる青灰色の砂岩。加工しやすく、ルネサンス期のトスカーナ建築…
18〜19世紀のイギリスで広まった美意識で、「絵のように趣のある」さまを尊ぶ。整然とした古典…
ピシュターク(pishtaq、ペルシア語由来)は、イスラム建築で建物正面に設けられる、四角い枠で…
ピラスターは、壁面から浅く突き出す柱形の付け柱である。構造を支えるよりも、円柱と同じ柱頭…
一つの傑出した建築が、衰退した都市の経済や知名度を一変させる現象。1997年に開館したビルバ…
ピロティ(pilotis)は、建物の1階部分を柱だけの開放空間とし、主要な床を地上から持ち上げる…
ファイアンス(faience)は、施釉した陶製の建築被覆材を指す。本来は錫釉をかけた装飾陶器の呼…
## 概要 ファクトゥーラとは、素材が本来もつ表面の質感・物性そのものを造形の価値として重ん…
建築物の正面、すなわち通りや広場に面し、その建物の「顔」となる立面を指す。出入口・窓・柱…
ファン・ヴォールト(fan vault)は、扇を広げたように見える放射状のリブで天井を覆う、イング…
## 概要 フォリー(folly)は、実用よりも風景の点景や装飾を主たる目的として建てられる建築…
## 概要 ゴシック建築を特徴づける構造装置。身廊上部のヴォールトや屋根が外へ押し広げようと…
## 概要 プラッテンバウは、工場で製造した大型のコンクリートパネル(プレート)を現場で組み…
## 概要 15世紀末から16世紀のスペインで流行した装飾的な建築様式。銀細工(platero)のよう…
## 概要 フランボワイヤン(仏: flamboyant、「燃え立つ」の意)は、14世紀末から16世紀にかけ…
## 概要 フランボワイヤン・ゴシックは、14世紀末から16世紀にかけてフランスで展開した後期ゴ…
フリーズ(frieze)は、古典建築のエンタブラチュア(梁部)のうち、アーキトレーヴ(楣)とコ…
ブリーズ・ソレイユ(brise-soleil)は、建物の開口部の外側に庇やルーバーを設け、強い日射を…
20世紀初頭、フランク・ロイド・ライトがアメリカ中西部で展開した住宅の様式。「プレーリー(…
## 概要 プレキャスト・コンクリートは、工場であらかじめ成形・養生したコンクリート部材を現…
## 概要 フレスコ(fresco)は、壁に塗った漆喰がまだ生乾きのうちに、水で溶いた顔料で描く壁…
あらかじめ鋼材に引張力を導入し、コンクリートにあらかじめ圧縮の力(予応力)を与えておく構…
## 概要 フレッシュ(flèche)は、フランス語で「矢」を意味し、屋根の棟や交差部の上に立つ細…
建物の部材を、現場ではなく工場であらかじめ規格生産し、現場では組み立てるだけにする方式。…
## 概要 プロセニアムは、客席と舞台を隔てる額縁状の構えをいい、その開口(プロセニアム・ア…
ペディメントは、古典建築で、建物や開口部の上に載る三角形(または半円形)の破風である。古…
ピョートル大帝の治世(18世紀初頭)に、新都サンクトペテルブルクで展開したロシア・バロック…
## 概要 ペリスタイル(peristyle)は、中庭や建物の外周を列柱がぐるりと取り巻く構成、また…
ベル・エポック(Belle Époque、「良き時代」)は、19世紀末から第一次世界大戦の勃発までの、…
ペルシア式庭園(チャハル・バーグ)は、イラン高原に発した造園様式で、水路によって全体を四…
新石器時代のブリテン諸島で築かれた、円形の堀と土塁からなる囲い地。多くは堀を内側・土塁を…
方形の平面の上に円形の[[ドーム]]を架けるための、三角形の球面。四隅の柱の間にアーチを渡し…
イングランド南部ドーセット州のポートランド島で産する白色系の石灰岩。緻密で加工しやすく風…
鞭がしなる瞬間のような、勢いよく非対称に波打つ曲線。アール・ヌーヴォーを最も特徴づける装…
ボザール様式(Beaux-Arts)は、19世紀から20世紀初頭にかけて、パリの国立美術学校(エコール…
建築の表面を複数の色材で構成する多色装飾の手法。色違いの大理石や石材、モザイク、彩色、金…
ポルチコは、建物の入口前に設けられた、柱に支えられた屋根付きの空間である。古代ギリシア・…
二本の支柱(ポスト)の上に水平材であるまぐさ(リンテル)を渡し、開口部や架構を成立させる…
マシュラビーヤは、木やストゥッコ、石などで組んだ細かな格子のスクリーンである。イスラーム…
マスカロン(mascaron)は、人面や怪異な顔を象った建築装飾。アーチの要石やファサード、鍵石…
マスタバ(mastaba)は、古代エジプト初期王朝期に、地下の墓室の上へ築かれた、台形状で平らな…
城壁や塔の上部を外側へ張り出させ、床に開けた穴から真下の敵に石や熱した液体を落とせるよう…
イスラーム世界における高等教育施設。神学・法学を中心に、医学・天文学・数学などを教えた。…
16世紀のイタリアに興った、盛期ルネサンスの調和と均整をあえて崩す美術・建築の傾向。古典の…
## 概要 マヨリカとは、白い錫釉(すずゆう)をかけたうえに多彩な絵付けを施した陶器、および…
殉教者の墓や殉教の場を記念して、その真上に建てられた初期キリスト教の建築。聖遺物や聖地を…
## 概要 マンサード屋根(mansard roof)は、傾斜面が途中で折れ、下部を急勾配・上部を緩勾配…
マンダパ(maṇḍapa)は、ヒンドゥー寺院や仏教寺院で、聖室の前に設けられる列柱の広間である。…
仏教やヒンドゥー教で、宇宙の構造や悟りの境地を象徴的に表した幾何学的な図像。中心と周縁、…
ローマ帝国期に流行した密儀宗教ミトラ教の礼拝室。洞窟を模した半地下の細長い空間で、両側に…
ミナレット(minaret)は、モスクに付属する塔で、本来は礼拝への呼びかけ(アザーン)を行うた…
## 概要 ミフラーブ(mihrab)は、モスクの礼拝室の壁に設けられる壁龕(へきがん、壁のくぼみ…
ミンバルは、モスクで金曜礼拝などの説教(フトバ)を行うために設けられた階段状の説教壇。[[m…
イスラーム建築に特有の、鍾乳石や蜂の巣のような小さな窪みを段状に積み重ねた装飾的な持ち送…
ムデハル様式(Mudéjar)は、レコンキスタ期以降のイベリア半島で、キリスト教社会のもとに残っ…
巨大な一つの構造体(フレーム)の中に、多数の住居や施設を組み込む、巨大建築の構想。1960年…
1960年に日本で提唱された建築・都市の運動。「新陳代謝」を意味する生物学の言葉に由来する。…
メディアファサード(media façade)は、建物の外壁そのものを映像や光の表示面として用いる手…
地面に垂直に立てられた一個の長い石。先史時代の巨石記念物のうち最も単純な形で、新石器時代…
## 概要 モザイク(mosaic)は、小さな色石やガラス片(テッセラ)を漆喰などに埋め込み、面を…
## 概要 モット・アンド・ベイリーは、ノルマン人がイングランド征服期に各地へ築いた初期中世…
モデュロール(Modulor)は、ル・コルビュジエが考案した寸法体系である。人体の寸法と黄金比、…
19世紀末から20世紀初頭のカタルーニャ(スペイン)で花開いた、アール・ヌーヴォーのこの地な…
モノコック構造は、骨組み(フレーム)に外皮を張るのではなく、外皮そのものを構造体として荷…
らせんスロープ(helical ramp、螺旋傾路)は、塔状の構造のなかを螺旋を描いて上る傾斜路をい…
ラテン十字とは、縦木が横木より長い十字形をいい、キリスト教聖堂の代表的な平面形式である。…
## 概要 ラマッス(有翼人面牡牛)は、メソポタミア以来オリエントの宮殿門を守護した霊獣像で…
## 概要 ランセット窓(lancet window)は、細く背の高い、上端が[[pointed-arch|尖頭アーチ]]…
ランタン(lantern、頂塔)は、ドームやクーポラの頂部に載せる小さな塔状の構造物。側面に開口…
過去の様式を意識的に復興して用いること。「再生」を意味する。19世紀には、古代ギリシア(グ…
建物の正面で、壁面から前方へ突き出した部分を指す。ファサードの中央や両端に設けられ、立面…
リブ・ヴォールト(rib vault、肋骨穹窿)は、天井を覆うヴォールト(穹窿)の稜線に沿って細い…
リンガ(liṅga)は、シヴァ神を表す円柱状の象徴である。ヒンドゥー寺院では最奥の聖室[[ガルバ…
ルスティカ(粗面石積み)は、石材の表面を粗く仕上げ、目地を深く刻んで石の量感を強調する壁…
古代ローマが用いた、火山灰(ポッツォラーナ)・石灰・水・骨材を混ぜて固める建材。ラテン語…
岩や貝殻、水しぶきを思わせる、非対称で軽やかな曲線の装飾。18世紀フランスに生まれ、ロココ…
## 概要 ロココは、18世紀前半のフランスに始まり、欧州各地へ広がった装飾様式である。バロッ…
ロタンダ(rotunda)は、円形の平面をもち、ふつうドームを戴く広間や建物をいう。古代ローマの…
ロッジア(loggia)は、片側を柱列で開いた、屋根のある回廊や空間をいう。日差しや雨をしのぎ…
等辺三角形を連続させて構成するトラス(骨組構造)の一形式。斜材を交互に傾けて配し、部材を…
ワクフ(waqf)は、イスラーム法上の寄進制度である。所有者が財産を神に帰属させ、その収益を…
石材を組み合わせるのではなく、一つの岩塊から建造物全体を彫り出してつくること。岩盤を掘り…
三葉形内陣(トリコンク)は、内陣を三つの半円形[[apse]](後陣)で囲み、平面を三つ葉形に構…
両前柱式(りょうぜんちゅうしき、アンフィプロスタイル)は、古代ギリシア神殿の平面形式の一…
石窟の中央に方柱を掘り残し、その周囲を巡って礼拝できるようにした窟の形式。柱にはストゥー…
主塔(しゅとう、pylon)は、吊橋や斜張橋で、ケーブルを支えて橋桁を吊るために高くそびえる塔…
モルタルなどの接合材を用いず、石材を精密に加工して組み合わせるだけで築く石積み。インカの…
二重らせん階段は、二条のらせん階段が同じ軸のまわりを互いに交わらずに巻き上がる構造である…
二重内陣は、聖堂の東西の両端に内陣を設ける形式である。通常は東に一つ置かれる内陣を二つ持…
二重殻ドームとは、内側と外側に二層の殻を重ね、その間に空隙を設けて構成するドームの形式を…
仏舎利を納める塔(ストゥーパ)が東アジアで木造化・高層化したもので、五層の屋根を重ねた仏…
## 概要 二つの半円筒状のヴォールトを直角に交差させて架ける天井構造。交点に稜線(グロイン…
バシリカの身廊を支える柱列で、円柱と角柱(ピア)を一定の規則で交互に並べる手法。とくにオ…
入母屋造(いりもやづくり)は、屋根形式の一つで、上部を切妻造のように二方向へ傾斜させ、下…
集中式教会堂の代表的な平面形式。正方形の身廊の内部に十字形の空間を内接させ、その交差部に…
円弧様式(ルントボーゲンシュティール)は、19世紀ドイツ語圏に起こった、半円アーチを基調と…
凝灰岩(tuff)は、火山灰が堆積して固まってできた岩石である。比較的軟らかく加工しやすいた…
凱旋門(がいせんもん、triumphal arch)は、戦勝や英雄を記念して建てられる、アーチを中心と…
外壁から外へ張り出した窓。室内に光と眺めを多く取り込み、壁面に陰影とリズムを与える。中世…
本を伏せたように二つの傾斜面が棟で接し、両端に三角形の妻壁が現れる屋根。最も単純な勾配屋…
## 概要 切石積み(アシュラー)とは、表面を平滑に整形した方形の石材を、目地を細く通して規…
列車庫(トレインシェッド)とは、鉄道駅でプラットホームと線路を覆う大屋根空間をいう。19世…
20世紀の北欧諸国(フィンランド、スウェーデン、デンマークなど)で展開した、人間味のあるモ…
半ドームは、ドームを垂直に半分に切ったような形状の屋根で、平面では半円を描く。主ドームの…
半円形に石や煉瓦を積んだアーチ。古代ローマで多用され、ロマネスク建築の基本要素となった。…
半月堡(リヴェッリーノ)は、城門や城壁の前面に独立して築かれる三角形などの防御施設である…
「単アーチ式駅」は、ひとつの大きな半円ヴォールト(アーチ天井)で島式ホーム全体を覆う地下…
修道院や参事会教会に付属する、聖職者の集会のための部屋。日課の集まりで会則の一章(chapter…
## 概要 参事会教会(コレッジエート・チャーチ)とは、司教座を持たない一方で、聖職者の団体…
## 概要 双曲面構造とは、直線状の部材を少しずつ回転させながら配置することで生まれる、中央…
双柱(そうちゅう)は、二本の柱を間を詰めて一対に並べる手法をさす。イタリア語ではコロンネ…
反り(そり)は、ゆるやかに内側へくぼむように曲げた線や面をいう。五重塔の屋根や日本刀の刃…
取水塔(しゅすいとう、intake tower)は、ダムの貯水池から水を取り入れ、発電所や水路へ導く…
可動席(かどうせき、movable stand)は、前後に動かせるように造られた観客席である。スタジア…
可動式ピッチ(リトラクタブル・ピッチ)とは、競技場のフィールド(芝)全体を建物の外へスラ…
吊り屋根(つりやね、suspended roof)は、柱で下から支えるのではなく、塔やマストから張った…
吊橋(つりばし、suspension bridge)は、両端の塔の間に渡したケーブルから、多数の吊り材で橋…
同心円式城郭は、城壁を二重以上に巡らせ、内側の囲いを外側の囲いが取り巻く形式の城である。…
## 概要 周柱式(しゅうちゅうしき、ペリプテロス)は、矩形の建物の四周を一重の列柱で取り囲…
聖堂の内陣(後陣)を半円状に取り巻く通路。祭壇の背後を巡って歩け、巡礼者が主祭壇を妨げず…
施設の名称に企業名やブランド名を付与する権利を、対価とともに売買する仕組み。ネーミングラ…
平安時代までに大陸の様式を消化し、日本の風土と好みに合わせて穏やかに洗練させた、在来の仏…
四柱式(しちゅうしき、テトラスタイル)は、古代ギリシア・ローマの神殿で、正面の柱廊に四本…
## 概要 修道院や教会に付属する、中庭を四方から囲む列柱付きの歩廊。瞑想や移動の場であり、…
池や築山のまわりに園路をめぐらせ、歩きながら移り変わる景色を鑑賞する日本庭園の形式。池泉…
## 概要 堀(moat、濠)は、城や邸宅の周囲をめぐらせて防御を固めるための、水をたたえた、あ…
木や葦を芯として粘土を盛り上げ、表面を細かく仕上げて彩色する塑造の像。石材に乏しい土地や…
## 概要 建物を支える構造体を、外壁の内側ではなく外側に露出させて配する構成をいう。生物の…
多弁アーチは、アーチの内側の輪郭を複数の小さな弧(弁)で刻んだ形式である。イスラーム建築…
多柱式(ハイポスタイル)は、多数の柱を規則的に並べ、その上に屋根を架けた広間の形式である…
鎌倉時代初め、東大寺の再建にあたって僧・重源が中国・宋の技法を取り入れて用いた建築様式。…
## 概要 天守(キープ)は、中世ヨーロッパの城郭で最も堅固に造られた中核の塔状建築である。…
## 概要 天幕屋根(てんまくやね)は、四角形や八角形の平面の上に立ち上がる、急勾配の角錐状…
天文時計は、時刻に加えて天体の動きを示す機械時計である。太陽や月の位置、月の満ち欠け、黄…
天窓(てんまど)は、屋根や天井に設けて上方から自然光を採り入れる窓である。トップライトと…
## 概要 過去の道具・材料・技法を再現し、実際に作って試すことで、文献や遺物だけでは分から…
## 概要 正義・真理・平和・勝利といった抽象的な観念を、人物像とその持ち物(アトリビュート…
小バシリカとは、カトリック教会で教皇から特別の称号を与えられた聖堂をいう。古代ローマの集…
塔の頂部を細く高く尖らせた屋根状の構造で、しばしば教会堂の塔の上に載る。ゴシック建築にお…
尖塔(せんとう)とは、教会堂や塔屋の頂部に載る、細く高くそびえる屋根状の構造をいう。塔の…
尖頭アーチ(pointed arch、オージーブ)は、頂部がとがった形のアーチで、ゴシック建築を特徴…
平らな屋根の上に設けた庭園やテラス。ル・コルビュジエの五原則の一つで、[[ピロティ]]で地面…
石を積み上げるのではなく、崖や岩盤を掘り込んで内部空間をつくる建築。壁も柱も天井も、掘り…
## 概要 巡礼教会(pilgrimage church)とは、聖遺物を目当てに集まる多数の巡礼者を受け入れ…
大きな自然石をほとんど加工せずに据え、墓や記念物とした先史時代の構造物。一個の立石(メン…
19世紀初頭、ナポレオン期のフランスに始まり各国へ広がった新古典主義後期の様式。古代ローマ…
平野のなかの独立した丘陵や台地を利用して築いた日本の城の形式。険しい山に拠る山城と平地に…
庭園墓地とは、整然と区画した従来の墓地に対し、起伏や樹木を生かした公園のような景観のなか…
心柱(しんばしら)は、塔の中心を貫く太い柱である。古くから日本の五重塔に用いられ、塔の揺…
打放しコンクリート(béton brut)は、型枠を外したコンクリートの素地をそのまま仕上げとして…
複数の様式の要素を組み合わせて一つの建物をつくる手法。19世紀後半、歴史主義が爛熟すると、…
## 概要 控え壁(buttress、バットレス)は、壁が外側へ倒れようとする力(横圧)を受け止める…
土砂の崩落を防ぎ、高低差を保持するための壁。背後の土圧を自重または構造によって受け止める…
## 概要 放物線アーチ(parabolic arch)は、放物線の形をもつアーチ。荷重をおもに圧縮力とし…
茶の湯の精神を取り入れ、簡素で軽快な意匠を旨とする日本の建築様式。書院造の格式ばった構え…
東アジアの木造建築で、柱の上に置かれて軒の重みを受け、これを外へ持ち出すための部材の組み…
城壁の基部を斜めに厚く立ち上げた構え。グラシとも呼ぶ。壁を掘り崩す坑道戦や破城槌に対して…
斜張橋(しゃちょうきょう、cable-stayed bridge)は、塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を直接…
## 概要 18世紀後半から19世紀にかけて、古代ギリシア・ローマの建築を規範として復興した様式…
粘土に藁などを混ぜて型に詰め、天日で乾かして作る煉瓦。窯で焼かないため安価に大量生産でき…
木材を蒸気や熱、接着によって湾曲させ、曲面を持つ部材として用いる技法。挽き物や彫り出しと…
室町時代以降に発達した、武家や公家の住宅様式。床の間・違い棚・付書院などを座敷に備え、畳…
建築を、その土地・自然・用途と一体の、生きた有機体のようにとらえる思想。フランク・ロイド…
釈迦の前世の物語(本生譚、ジャータカ)を描いた絵画や浮彫。身を捨てて他者を救う捨身の説話…
城の出入口(虎口)を方形の空間で囲い、二つの門を直角に配して敵の直進を阻む形式。外側の門…
格間(ごうま、コファー、coffer)は、天井やドーム、ヴォールトの面を方形などに区切ってつく…
桟敷席(さじきせき、theatre box)は、劇場の客席を囲んで層状に設けられた、小さく仕切られた…
円を引き伸ばした楕円を基本とする平面。二つの焦点をもつため、円のような完結した静けさでは…
壁を横へ長く連続して切り開いた窓。構造を柱に移して外壁を荷重から解放したことで可能になり…
半円筒形に連続するヴォールト(穹窿)。アーチを奥行き方向にそのまま押し出した形で、内部に…
橋脚(きょうきゃく、bridge pier)は、橋桁を途中で支えるために、川や谷の中に立てられた柱状…
建物の形は、その用途や機能から導かれるべきだとする考え方。「形態は機能に従う」の標語に集…
過去のさまざまな様式を学び、選び取って用いる、19世紀の建築の基本姿勢。それまで建築家は、…
## 概要 殻構造(シェル構造)は、曲面をなす薄い板(シェル)そのものを構造体とし、面全体に…
## 概要 民族ロマン主義は、19世紀末から20世紀初頭の北欧・東欧で興った建築・芸術の潮流であ…
## 概要 水道橋は、水路を谷や川の上に渡すために築かれた橋状の構造物である。古代ローマの石…
沈埋トンネル(ちんまいトンネル、immersed tunnel)は、あらかじめ造ったトンネルの函体を、水…
洗礼堂は、キリスト教で洗礼を授けるために設けられた建物である。多くは八角形や円形の集中式…
平らな面から像を浅く浮き上がらせる彫刻技法。背景からの突出が小さいものをバス・レリーフ(…
天球上の主要な円環を組み合わせ、天体の運行を表す模型・観測器具。ポルトガルでは航海と天測…
## 概要 烽火台(ほうかだい)は、長城線に沿って一定間隔で築かれた通信用の望楼である。敵の…
湿らせた土を型枠に詰め、突き固めて層状に積み上げる工法。[[日干し煉瓦]]と並ぶ、土による建…
## 概要 玉ねぎ型ドーム(onion dome)は、基部より膨らみ、頂部で尖って閉じる球根状のドーム…
攻城側が城の周囲を一巡して築く土塁・壁・壕の線。守備側の脱出と、外部からの補給・救援を同…
「ソロコノーシカ(百足)」は、1960年代以降のモスクワ地下鉄で量産された規格型の柱式駅の通…
壁面に取り付けられた、通り抜けできないアーケード。柱や付柱とアーチを連ねた装飾的な列で、…
城壁や櫓の壁を細く貫いて設けた射撃用の開口。外側を狭く、内側を広く抉ることで、射手の身を…
城の曲輪や天守台を支えるために石材を積み上げた擁壁。自然石をそのまま積む野面積みから、加…
天守や櫓の壁面を石垣の上へ張り出させ、床に設けた開口から真下の敵に石を落とし、あるいは射…
## 概要 砂型鋳造は、砂を固めて作った鋳型に溶融金属を流し込み、冷却後に型を崩して鋳物を取…
切妻や入母屋の屋根の妻側に現れる三角形の面と、その縁を飾る板。日本建築の外観意匠を大きく…
大理石などの母材を彫りくぼめ、瑪瑙・碧玉・ラピスラズリといった硬質の色石を隙間なく嵌め込…
社会主義リアリズム(socialist realism)は、ソ連で1930年代に公式の芸術理念とされた創作原則…
鎌倉時代に禅宗とともに中国(宋)から伝わった仏教建築の様式。細く繊細な部材を緻密に組み、…
## 概要 稜堡(りょうほ)は、城壁から角状に突き出した防御施設で、火砲の時代の要塞を特徴づ…
稜堡式城郭とは、火砲の時代に対応して16世紀のイタリアで確立した築城法である。城壁の隅角に…
終端駅(terminus)は、線路がその先へ続かず行き止まりとなる形式の鉄道駅をいう。頭端式とも…
柱や梁を外部に見せず、壁面全体を漆喰などで塗り込めて仕上げる大壁造の技法。木部が露出しな…
一つの消失点に向かって平行線が収束するように描くことで、平面の上に奥行きを表現する作図法…
城の曲輪・堀・虎口・櫓の配置を計画すること、またその配置そのもの。地形を読み、敵の進路を…
教会堂で、身廊と直交して左右に張り出す部分。これによって平面が十字形(ラテン十字)になり…
耐震構造(earthquake-resistant structure)とは、地震の揺れに対して建物が倒壊・損傷しない…
## 概要 聖具室(サクリスティア)は、教会堂において祭服・典礼用具・聖具を納め、聖職者が祭…
## 概要 聖龕(せいがん、タベルナクルム)は、キリスト教の聖堂内で聖体や聖像・聖遺物を安置…
胸壁(クレネレーション、メルロン)は、城壁や塔の最上部に設けられた、凹凸を繰り返す低い壁…
1980年代に現れた、断片化・傾き・歪み・ずれによって、整然とした秩序をあえて崩す建築の傾向…
## 概要 張力を与えた薄い膜材を主要な面材とする屋根。マストやケーブルで膜を吊り、引張力で…
膜構造(まくこうぞう、membrane structure)は、布やフィルムなどの薄い膜材を張り、その張力…
柱が床荷重を支えることで、間仕切り壁を構造から解放し、各階の部屋割りを自由に決められるよ…
構造を内側の柱に移すことで、外壁を支持の役目から解き放ち、ファサードを自由に構成できるよ…
数式で単純には表せない、複雑で滑らかな曲面。コンピュータによる設計(CAD)と製造(CAM)の…
自立式構造物(じりつしきこうぞうぶつ、free-standing structure)は、支線(ワイヤー)などの…
薄肉シェル構造とは、曲面そのものの形状によって荷重を支える、厚みのきわめて薄い面状の構造…
## 概要 [[吊橋]]や斜張橋において、路面を支える桁に剛性を与え、風や偏った荷重による変形・…
酸化鉄を含んで赤褐色を呈する砂岩。加工が容易で彫刻に適し、北インドでは古くから建材に用い…
超高層建築は、際立って高い多層の建物を指す。19世紀末のシカゴで、鉄骨やのちの鉄筋コンクリ…
## 概要 金属繊維などを混入し、通常のコンクリートを大きく上回る圧縮・引張強度と耐久性をも…
堀を渡る橋のうち、片側を跳ね上げて通行を遮断できる可動橋。城門の前に設け、鎖や梃子で引き…
跳開橋(bascule bridge)は、橋桁の一端を支点として桁を跳ね上げ、船の通行のために橋面を開…
## 概要 身廊は、教会堂の入口(西)から内陣(東)へと延びる中央の細長い空間で、信徒が集う…
柱と梁・桁などを縦横に組み合わせて建物の骨組みをつくる、木造建築の基本構法。壁ではなく軸…
建物や庭園を貫く、設計の骨格となる中心線。これに沿って空間や視界を左右対称に配し、見る者…
迫石(せりいし)は、アーチやヴォールトを構成する楔形の石材をいう。中心へ向かって放射状に…
## 概要 聖堂の床に石で描かれた、一本道をたどって中心へ至る図形。中世フランスのゴシック大…
石材を透かし彫りのように組み、骨組みだけで構成した塔の尖端部。内部が空洞に見えるほど軽快…
大天守と複数の小天守・櫓を渡櫓で環状に結び、内側に中庭を囲い込む天守の構成形式。単独で建…
運搬橋(うんぱんきょう)は、高い塔のあいだに渡した桁から吊り下げたゴンドラ(運搬車)を水…
重力式ダムは、コンクリートや石材の自重によって水圧に抗するダムの形式である。底部を厚く築…
鉄とガラスの建築は、19世紀の産業革命期に鋳鉄・錬鉄とガラスを主要な構造・素材として用いた…
鉄筋コンクリートは、圧縮に強いコンクリートと、引張に強い鉄筋を組み合わせた複合材料である…
鉄骨フレーム(steel frame)は、鋼材を組んだ骨組みで建物の荷重を支える構造形式である。柱と…
鋳鉄は、炭素を多く含み、溶かして型に流し込んで成形する鉄である。圧縮に強く複雑な形を量産…
鉄に少量の炭素を含ませた合金で、引張・圧縮の双方に強い。1856年のベッセマー転炉によって安…
鉄骨造の高層建築で、地震や風による水平力に抵抗させるために用いられる構造形式の一つ。柱と…
錬鉄は、炭素をほとんど含まず、加熱して鍛え延ばせる粘り強い鉄である。鋳鉄と異なり引張や曲…
無数の小さな鏡片を組み合わせて壁面や天井を覆うペルシアの装飾技法。アーイーネ・カーリーと…
## 概要 地表を掘り下げて構造物を築き、その後に上部を埋め戻して地中に納める工法である。地…
スタジアムやアリーナで、天候や用途に応じて屋根を開閉できる構造。可動のパネルや膜を機械的…
層を段状に積み上げ、頂部の神殿へと至る階段を備えたピラミッド状の祭祀建築。メソアメリカで…
円・正方形・八角形・ギリシア十字など、中心の一点を軸に四方が等しく広がる平面形式。一方向…
## 概要 挽き板(ラミナ)を繊維方向にそろえ、接着剤で積層・接合した木質構造材。節や割れの…
仏教やヒンドゥー教の宇宙観で、世界の中心にそびえるとされる聖なる山。その周囲を山脈と大海…
## 概要 修道院で修道士が食事をとる共同の広間。静粛のうちに食事をし、聖書の朗読を聴く場で…
上半分が円より大きく内側へすぼまる、馬の蹄の形をしたアーチ。下部が再び狭まるため、半円ア…
## 概要 オペラ劇場に典型的な、馬蹄形(U字形)に湾曲した観客席の平面。舞台を囲むように桟…
高浮彫(こうふきぼり、ハイレリーフ、haut-relief)は、像が背景の面から大きく突き出し、半ば…