内接十字Cross-in-square
集中式教会堂の代表的な平面形式。正方形の身廊の内部に十字形の空間を内接させ、中央の四本の柱とアーチが支える交差部の上に、ドラム(鼓胴)を立ててドームを架ける。四隅には低い空間が収まり、全体は方形にまとまる。中期ビザンティン建築で定型化し、アルメニアやジョージア、中世のルーシなど正教圏の教会堂の基本形として広く展開した。ロシア語圏ではクロスドーム式(十字型ドーム式)とも呼ばれる。アニの大聖堂は、この形式を大規模かつ縦長に発展させた初期の野心的な例として知られる。
