EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

トロンToron

トロン(toron)は、西アフリカのスーダン=サヘル様式の土造建築で、壁面から外へ突き出すように埋め込まれた木の杭や梁である。多くはヤシ材などを束ねたもので、雨季の豪雨で削られた泥の上塗りを補修する際、職人が登る恒久的な足場として働く。壁面に規則的な陰影のリズムを刻む意匠でもあり、乾湿の差による亀裂を抑える効果もあるとされる。ジェンネの大モスクやガオのアスキアの墓に代表例がある。

木の棒が無数に突き出た、塔の並ぶ巨大な土の建物
ジェンネの大モスク(マリ)。土の壁から無数のトロンが突き出すAndy Gilham / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons
この用語が登場する建築 アスキアの墓