EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

天幕屋根Tent roof

天幕屋根(てんまくやね)は、四角形や八角形の平面の上に立ち上がる、急勾配の角錐状の屋根。ロシア語ではシャーチョル(шатёр)と呼ばれ、16〜17世紀のロシア建築を特徴づける形式である。木造の在来工法から発し、やがて石造の塔や教会堂の頂部にも用いられた。垂直性を強調し、雪を落としやすい合理性も備える。モスクワ・クレムリンの諸塔は17世紀前半に相次いでこの形式の頂部を戴き、現在の劇的な輪郭を得た。

緑の丘に建つ、白い尖った角錐の屋根をもつ高い教会
モスクワ、コローメンスコエの主の昇天教会(1532年)。天幕屋根をもつ石造教会の最初期の例Alexxx1979 / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
この用語が登場する建築 黄金の環 スパスカヤ塔