EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

鋳鉄Cast iron

鋳鉄は、炭素を多く含み、溶かして型に流し込んで成形する鉄である。圧縮に強く複雑な形を量産できる一方、引張や衝撃には弱い。19世紀の産業革命期に建築の構造材として広く使われ、細い柱で大きな空間を支えることを可能にした。橋や駅舎、市場、温室、そして教会にまで用いられ、鉄とガラスによる近代建築の道をひらいた。

緑の谷の川に架かる、半円形の黒い鉄のアーチ橋
イングランド、セヴァーン川に架かるアイアンブリッジ(1779年)。世界で初めての鋳鉄製の橋とされるColin / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons