アメリカ合衆国議会議事堂 United States Capitol
ワシントンD.C.に建つ、アメリカ合衆国議会の議場。1793年に着工し、ソーントン、ラトローブ、ブルフィンチ、ウォルターら歴代の建築家が手がけた。中央の巨大な鋳鉄製ドームを戴く新古典主義の建物で、アメリカの民主主義を象徴する。
§1 — 概要概要
アメリカ合衆国議会議事堂(連邦議会議事堂)は、首都ワシントンD.C.のキャピトル・ヒルに建つ、合衆国議会の議場である。上院と下院がここで開かれ、アメリカの民主主義の象徴とされる。中央に大きな白いドームを戴く新古典主義の堂々たる姿は、建国以来のこの国の歩みとともにかたちづくられてきた。
歴史
議事堂は、1792年の設計競技で選ばれたウィリアム・ソーントンの案をもとに、1793年にジョージ・ワシントンが礎石を据えて着工した。当初の建設はベンジャミン・ラトローブが主に担い、上下両院の議場を整えたが、1814年、米英戦争でイギリス軍に焼かれてしまう。ラトローブが再建を進め、続くチャールズ・ブルフィンチが1826年に中央部を完成させ、ロタンダと最初の低いドームを架けた。19世紀半ば、州の増加で議員が増えると、トマス・U・ウォルターが南北に大きな両翼を増築し、長くなった建物に釣り合う巨大な鋳鉄のドームを設計した。南北戦争のさなかも工事は続けられ、1866年に現在の姿が完成した。
建築的特徴
合衆国議会議事堂は、古代ギリシア・ローマの語彙を用いた新古典主義建築の代表例である。東西の正面には列柱のポルティコが構えられ、中央には円形の大広間であるロタンダが広がる。これを戴く高さ約88メートルのドームは、石に見せて塗装されているが、実際には鋳鉄を組み上げた二重殻の構造で、当時最大の鋳鉄ドームであった。頂には、彫刻家トマス・クロフォードによる「自由の女神像」が立つ。ロタンダの天井には、ブルミディの大壁画「ワシントンの神化」が描かれている。
意義・現在
合衆国議会議事堂は、立法府の議場であると同時に、大統領就任式や国葬など、国家の重要な儀式の舞台でもある。そのドームの姿は、全米の州議事堂をはじめ各地の公共建築に模され、アメリカの民主主義そのものを表す象徴として、今日まで親しまれている。
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