EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

カテナリーアーチCatenary arch

カテナリーアーチ(懸垂線アーチ)は、鎖を両端で吊るしたときに描く曲線(カテナリー)を上下に反転させた形のアーチである。この形では荷重がほぼ圧縮力だけで伝わり、曲げの力が生じにくいため、構造的に無駄が少ない。アントニ・ガウディは錘を吊るした模型実験を通じてこの原理を設計に取り込み、カサ・ミラの屋根裏では約270のカテナリーアーチが柱を用いずに屋根を支えている。

煉瓦でできた細長いアーチが奥へ何本も連なる屋根裏の空間
バルセロナのカサ・ミラ(ガウディ、1912年)の屋根裏。煉瓦のカテナリーアーチが連なるCmglee at English Wikipedia / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons
この用語が登場する建築 カサ・ミラ