EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

民族ロマン主義National Romanticism

民族ロマン主義は、19世紀末から20世紀初頭の北欧・東欧で興った建築・芸術の潮流である。歴史主義の国際的な折衷に対し、土着の素材・民俗・中世建築に範を求め、国民的アイデンティティを造形に託した。重厚な石積みや手仕事の質感、地域の伝説や自然をモチーフとする装飾を特徴とし、独立期のフィンランドやエストニアで国づくりの表現として展開した。

粗く仕上げた石の壁に、怪物や森の彫刻で縁取られたアーチの入口
ヘルシンキのポホヨラ保険会社ビル(ゲゼリウス、リンドグレン、サーリネン、1901年)。粗い石の外壁に民話的な彫刻が刻まれるBishkekRocks / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons