EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

イーワーンIwan

イーワーンは、三方を壁で囲み一方を大きく開いた、半屋外のヴォールト空間である。ペルシア建築に起源をもち、宮殿や隊商宿、とりわけモスクで多用された。中庭の四辺中央にイーワーンを据える「四イーワーン形式」はセルジューク朝期に確立し、ティムール朝のモスクで壮麗な完成をみる。高い尖頭アーチの開口は中庭に深い陰影をつくり、礼拝空間への象徴的な門口として働く。

青いタイルに覆われた壁の中央に、大きな尖頭アーチの半屋外空間が開く
ヘラートの金曜モスク(アフガニスタン)のイーワーン。タイルで覆われた尖頭アーチの空間が中庭に開くSven Dirks, Wien / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons