EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
シャー・モスク
© Citypeek / CC BY-SA 2.5
FIG. 01 — Q643098
様式 · サファヴィー朝建築 時代 · バロック・ロココ 類型 · 宗教建築 ★ 世界遺産「イマーム広場(ナクシェ・ジャハーン)」(1979年登録)の構成資産

シャー・モスク Shah Mosque

مسجد شاه

イラン、イスファハーンのイマーム広場に南面する大モスク。アッバース1世が1611年に着工させたサファヴィー建築の傑作で、青いタイルに覆われた二重殻ドームとイーワーンが名高い。

FIG. 02 — Location32.6548° N 51.6778° E
イラン エスファハーン州 エスファハーン
§1 — 概要

概要

シャー・モスク(Shah Mosque、ペルシア語: مسجد شاه)は、イラン中部の都市イスファハーンにあるモスクで、イマーム・モスク、王のモスクとも呼ばれる。サファヴィー朝の王アッバース1世が新首都イスファハーンの造営の一環として築かせたもので、王宮前の大広場イマーム広場(ナクシェ・ジャハーン広場)の南端を占める。ペルシア・イスラーム建築の最高峰の一つに数えられる。

歴史

建設は1611年に始まり、おおむね1630年頃までに主要部が完成した。タイル装飾はその後も続けられている。正面イーワーンの基礎銘文には建築家アリー・アクバル・イスファハーニーの名が刻まれ、施工監督はモヘッブ・アリー・ベグが務めたと記される。広場全体の都市計画には学者シェイク・バハーイーが関与したと伝えられるが、モスク自体の設計者は銘文の示すアリー・アクバルとみるのが妥当である。

建築的特徴

広場の軸線と聖地メッカの方位(キブラ)が約45度ずれるため、入口の門は広場に正対しつつ、奥の礼拝室は巧みに回転して据えられている。中央の礼拝室を覆うのは高さ50mを超える二重殻ドームで、外殻と内殻の間に空隙を設けて軽さと高さを両立させる。表面は青を基調とした七彩のタイルで覆われ、植物文様のアラベスクと書、ムカルナスの鍾乳石飾りが門やミナレットを埋め尽くす。

意義・現在

シャー・モスクは、色彩・幾何学・空間の調和においてサファヴィー建築の到達点を示し、イスラーム建築史上の金字塔とされる。イマーム広場の構成資産として1979年にユネスコ世界遺産に登録され、イランの紙幣の意匠にも採られるなど、今日もイスファハーンを象徴する礼拝と観光の場であり続けている。

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LAST EDIT — 2026.06.27
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