EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

樽型ヴォールトBarrel vault

半円筒形に連続するヴォールト(穹窿)。アーチを奥行き方向にそのまま押し出した形で、内部に柱を立てずに広い空間を一息に覆える反面、横方向に押し広げる力(スラスト)が大きく、厚い壁や控えで支える必要がある。古代ローマ建築で多用され、ロマネスクの聖堂でも主要な天井形式となった。ミュンヘンの聖ミヒャエル教会の身廊を覆う樽型ヴォールトは、サン・ピエトロ大聖堂に次ぐ規模をもつことで知られる。

格間で飾られた半円筒形の石造天井をもつ細長い室内
スプリト、ディオクレティアヌス宮殿のユピテル神殿を覆う樽型ヴォールト(4世紀初頭)Carole Raddato from FRANKFURT, Germany / CC BY-SA 2.0 — Wikimedia Commons
様式史の章 中世西欧
関連用語 ヴォールト