EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

双曲面構造Hyperboloid structure

双曲面構造とは、直線状の部材を少しずつ回転させながら配置することで生まれる、中央がくびれた曲面の構造形式である。一葉双曲面は無数の直線の集合(線織面)として描けるため、まっすぐな鋼材だけを使いながら、滑らかにねじれた曲面の塔や殻をつくることができる。材を傾けて交差させることで水平力に強くなり、風や地震に対しても安定する。広州塔はこの原理を応用し、上下で向きをずらした楕円の輪を24本の鋼管の柱で結ぶことで、「細い腰」と呼ばれるくびれた輪郭を実現している。19世紀末にロシアの技師ウラジーミル・シューホフが鉄塔で実用化し、現代の超高層やタワーに受け継がれている。

斜めに交差する鋼材が中央のくびれた網状の塔をつくる古写真
シューホフによる最初の双曲面構造の給水塔(ニジニ・ノヴゴロド、1896年)Andrei Osipovich Karelin / パブリックドメイン — Wikimedia Commons
関連様式 ハイテク建築
この用語が登場する建築 広州塔 チャンディーガル議事堂