EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

フライング・バットレスFlying buttress

ゴシック建築を特徴づける構造装置。身廊上部のヴォールトや屋根が外へ押し広げようとする横推力を、半アーチ状に飛ばした梁(飛梁)を介して、堂の外に独立して立つ控え柱(バットレス)へと伝える。壁そのものを厚くせずに高い天井を支えられるため、壁面を大きく開いて尖頭アーチの窓やバラ窓を設け、ステンドグラスによる光の空間を実現できた。12世紀末以降の大聖堂で発達し、ゴシックの垂直性と軽快さを支える要となった。

緑青の屋根の上に、斜めの梁が並んで煉瓦の高い壁へ架かる様子
リューベックの聖マリエン教会の飛梁。側廊の屋根を越えて身廊の高い壁を外から支えるPhoto: Andreas Praefcke / CC BY 3.0 — Wikimedia Commons
関連様式 ゴシック建築
様式史の章 中世西欧