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サンタ・エウラリア大聖堂
© Fernando(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q17155

サンタ・エウラリア大聖堂 Cathedral of the Holy Cross and Saint Eulalia

Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia

バルセロナ旧市街のゴシック地区に建つカタルーニャ・ゴシックの大聖堂。1298年に着工し、ローマ統治下に殉教した守護聖人エウラリアに捧げられた。外観は19世紀末のネオ・ゴシック様式の正面と尖塔によって完成をみた。

FIG. 02 — Location41.3839° N 2.1764° E
スペイン カタルーニャ州 バルセロナ
§1 — 概要

概要

サンタ・エウラリア大聖堂(Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia)は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナの旧市街、ゴシック地区(バリ・ゴティック)に建つカトリックの大聖堂である。バルセロナ大司教座が置かれ、通称バルセロナ大聖堂、地元では単に「ラ・セウ」と呼ばれる。聖十字と、ローマ統治下に殉教したバルセロナの守護聖人エウラリアに捧げられ、その遺骸は主祭壇下の地下聖堂(クリプト)に納められている。

歴史

現在の聖堂は、ローマ期の集会堂、西ゴート期の聖堂、ロマネスク様式の前身聖堂が重なる地に建つ。アラゴン連合王国のジャウメ2世の治世下、1298年に着工された。主要な工事は14世紀に進み、マヨルカ出身のジャウメ・ファブレが当初の設計を主導したのち、ベルナト・ロカら歴代の石工棟梁(マエストロ・デ・オブラス)が事業を引き継いだ。13羽の白鵞が泳ぐ「鵞鳥の泉」を囲む回廊は1448年に完成し、身廊を中心とする本体も15世紀半ばにおおむね整った。正面は長く未完のまま残されたが、19世紀末、実業家マヌエル・ジロナの寄進により、1408年のカルリの構想図を基にジュゼップ・オリオル・マスタラスとアウグスト・フォン・イ・カレーラスがネオ・ゴシック様式で建造し(1887–1890年)、中央の尖塔は1913年に完成した。

建築的特徴

内部はカタルーニャ・ゴシックの特質をよく示す。広い単一身廊の両側に礼拝堂を連ね、周歩廊をめぐらせた平面は、フランス・ゴシックの細く高い垂直性とは異なり、水平に広がる量塊感をもつ。細い束ね柱がリブ・ヴォールトを受け、尖頭アーチバラ窓が堂内に光を導く。外部の側圧はフライング・バットレスによって受け流される。身廊の中央には精緻な木彫の聖歌隊席(コロ)が据えられ、地下聖堂の聖エウラリア石棺とともに、内部空間の焦点をなす。19世紀の正面は、フランス北方ゴシックの尖塔様式を範とした歴史主義的な付加である。

意義・現在

当大聖堂は、サグラダ・ファミリアと並んでバルセロナを代表する宗教建築でありながら、中世カタルーニャ・ゴシックの成熟と、19世紀の様式選択(ネオ・ゴシック)という二つの時代を一身に体現する点に特色がある。スペインの国定文化財(Bien de Interés Cultural)に指定され、現在も大司教座聖堂として機能する。回廊の白鵞や屋上から望む旧市街の眺めは、多くの来訪者を集めている。

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LAST EDIT — 2026.06.29
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