EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

トロンプ・ルイユTrompe-l'œil

「目を欺く」を意味するフランス語で、平面に描いた絵を、あたかも立体や奥行きのある実景のように見せる手法。バロックの天井画で多用され、平らな天井に描かれた架空の建築や雲間の天空が、空間を上方へ無限に開いて見せた。ローマのイル・ジェズ聖堂やサンティニャツィオ聖堂の天井が名高い。建築・彫刻・絵画を一体に演出する、バロックの劇場性を支えた。

建物が上へ伸びて天空に開いたように見える、聖人たちを描いた天井画
ローマのサンティニャツィオ聖堂の天井画(アンドレア・ポッツォ、1685〜94年)。平らな天井に柱や天空が描かれるWilfredor / CC0(パブリックドメイン) — Wikimedia Commons
様式史の章 劇場としての建築