フランシスコ会受胎告知教会 Franciscan Church of the Annunciation
スロベニアの首都リュブリャナ、プレシェーレン広場に建つフランシスコ会の教会。1646〜60年に初期バロック様式で建てられ、1858年に赤い正面へと改められた、市の象徴的建築である。
§1 — 概要概要
フランシスコ会受胎告知教会(Frančiškanska cerkev Marijinega oznanjenja)は、スロベニアの首都リュブリャナの中心、プレシェーレン広場に面して建つフランシスコ会の教区教会である。修道会を象徴する赤い外観で知られ、2008年にスロベニアの国家的重要文化記念物に指定されている。
歴史
教会は、それ以前に二つないし三つの聖堂が建っていた場所に、1646年から1660年にかけてフランチェスコ・オリヴィエーリとフランチェスコ・ロジーナの差配で建てられた。鐘塔は1720年頃に加えられ、正面は1703〜06年にバロック様式で築かれたのち、1858年にオーストリアの画家フランツ・クルツ・ツム・トゥルン・ウント・ゴルデンシュタインの設計で全面的に改められた。このとき外壁は、古典主義的な白から、修道会を象徴する赤へと塗り替えられている。
建築的特徴
平面は一身廊と両側の側室列からなる初期バロックのバシリカ式である。正面は二層に分かれ、下層にはイオニア式、上層にはコリント式のピラスターが配され、上層の両脇は渦巻装飾でまとめられている。内部の主祭壇はバロックの彫刻家フランチェスコ・ロッバの手になり、天井の壁画は20世紀前半にマテイ・ステルネンがトロンプ・ルイユの手法で描いた。
意義・現在
受胎告知教会は、リュブリャナにおける初期バロック建築を代表する作例であり、赤い正面と広場との関係によって市の景観の要となっている。現在もリュブリャナ受胎告知教区の教区教会として用いられ、隣接するフランシスコ会修道院は、スロベニア有数の蔵書を誇る図書館を擁する。