EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

尖塔Spire

塔の頂部を細く高く尖らせた屋根状の構造で、しばしば教会堂の塔の上に載る。円錐形や角錐形をなし、石造や木造の骨組に銅板や石板を葺いて造られた。ゴシック建築において垂直性を強調する要素として発達し、天を指す象徴性とともに、遠方からの目印としての役割も担う。ハンブルクの聖ニコライ教会の147メートルの尖塔のように、その高さが建物全体の象徴となる例も多い。塔と尖塔を合わせた教会の塔全体は、英語でスティープル(steeple)と呼ばれ、のちの古典主義やジョージアン様式の教会でも、鐘楼やランタンと組み合わせて受け継がれた。

朝の光を浴びる大聖堂の中央から、細く高い石の尖塔が伸びる
ソールズベリー大聖堂(イングランド)。交差部の塔にイギリスで最も高い石造の尖塔がそびえるAndrew Dunn / CC BY-SA 2.0 — Wikimedia Commons
白い教会の塔の各部に名称を添えた図
教会の塔(スティープル)の構成図。下から塔、鐘楼、ランタン、尖頂が重なるMangoe / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons