聖ミヒャエル教会 (ハンブルク) St. Michaelis Church, Hamburg
ドイツ・ハンブルクのプロテスタント主要教会の一つで、「ミヒェル」の愛称で知られる。1751年から1762年にゾンニンとプライが設計した、北ドイツを代表するバロック教会で、132メートルの銅板葺きの塔が市のシンボルとなっている。
§1 — 概要概要
聖ミヒャエル教会(Hauptkirche Sankt Michaelis)は、ドイツ・ハンブルクにあるルター派の主要教会(ハウプトキルヒェ)の一つで、「ミヒェル」の愛称で親しまれている。大天使ミカエルに捧げられ、正面の入口の上には悪魔を打ち倒す大天使のブロンズ像が掲げられている。132メートルの銅板で覆われたバロックの尖塔はハンブルクのスカイラインを特徴づけ、エルベ川をさかのぼる船の目印として古くから親しまれてきた。北ドイツ屈指のプロテスタント・バロック教会として知られる。
歴史
この地には17世紀、拡大する新市街(ノイシュタット)の教会として最初の大規模な聖堂が1647年から1669年にかけて建てられた。これが1750年に落雷で焼失すると、ただちに再建が計画され、1751年に礎石が据えられた。エルンスト・ゲオルク・ゾンニンとヨハン・レオンハルト・プライの設計による新たな聖堂は1762年に献堂され、ハンブルクの音楽監督テレマンのオラトリオで祝われた。これが今日見られる教会の姿である。塔の銅板による頂部は1786年に完成した。1906年、修復工事中の火災で再び大きな被害を受けたが、市民の手でゾンニンらの原設計に忠実な再建が進められ、ユリウス・ファウルヴァッサーの指揮のもと1907年から1912年にかけて復旧された。第二次世界大戦でも損傷を受け、戦後に修復されている。
建築的特徴
聖堂は赤煉瓦と砂岩による後期バロックの外観をもち、屋根と尖塔には銅板が用いられている。内部は身廊と側廊からなる三廊式で、白と金を基調とした明るい空間に多層のギャラリー(回廊席)がめぐり、2500人を収容する。中央に置かれた説教壇は1910年に彫刻家オットー・レッシングが大理石で制作したもので、聖杯を思わせる丸みを帯びた形に仕立てられている。リヴォルノで作られた大理石の洗礼盤など、度重なる火災を経て伝わった調度も残る。設計者ゾンニンの墓所は、作曲家カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとともに地下聖堂に置かれている。
意義・現在
聖ミヒャエル教会は、二度の焼失と戦災をくぐり抜けて再建を重ねてきた、ハンブルク市民の不屈の意志を映す建築として、市の歴史と一体に語られる。作曲家ブラームスが1833年にここで洗礼を受けたことでも知られる。今日も主要な礼拝堂であると同時に、五つのオルガンを擁する音楽の場であり、塔上の展望台からは市街と港を一望できる、ハンブルクを象徴する建築であり続けている。