シェル構造Shell structure
シェル構造(殻構造)は、曲面をなす薄い板(シェル)そのものを構造体とし、面内の圧縮と引張で力を流して荷重を支える形式である。卵の殻のように、厚みに比べて広い面を曲率によって安定させるため、スパンに比して驚くほど薄い断面で大空間を覆うことができる。鉄筋コンクリートの普及とともに20世紀前半に発達し、パリのCNIT(1958年)の二重殻ヴォールトや、エーロ・サーリネンのTWAフライト・センター、シドニー・オペラハウスの殻屋根などを生んだ。柱のない広大な内部空間を得られる反面、複雑な曲面の型枠と精密な施工を要する。

関連様式
構造表現主義