EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

クリンカーClinker brick

クリンカー(Clinker)は、通常より高温で焼き締めた硬質の煉瓦である。表面が部分的にガラス質となり、吸水性が低く、緻密で耐久性に富む。焼成の度合いによって暗い色味や不均一な風合いが生まれ、光の当たり方で表情を変えるのが特徴である。北ドイツやオランダの煉瓦建築の伝統で重んじられ、20世紀のレンガ表現主義建築では、ハンブルクのチリハウスをはじめ、この素材の陰影と輝きが様式の要となった。

濃い茶色の煉瓦を積んだ外壁と白い窓枠の細部
ハンブルクのレームツマ煙草工場の外壁。暗色のクリンカー煉瓦が陰影のある壁面をつくるWmeinhart / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons
この用語が登場する建築 チリハウス