EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
PORTRAIT

建築家 / Architect

アントニス・ファン・オッベルヘン

Anthonis van Obbergen

フランドル出身の建築家・築城技師(1543–1611)。メヘレンに生まれ、同地の建築家のもとで石工の技術を学んだのち、ドイツの諸都市で築城術を研究し、1567年から1571年までアントウェルペンの城壁工事に従事した。

1570年代にデンマークへ渡り、1577年に王室の建築長となって、ハンス・ヘンドリック・ファン・パースヘンが退いたクロンボー城の改築を引き継いだ。アントウェルペンでコルネリス・フロリスらが発展させたフランドル・ルネサンスの装飾様式に学び、翼をかさ上げして城を北ヨーロッパ屈指の壮麗な王城に仕上げた。城は1629年の大火で焼けたが、クリスチャン4世は彼の設計に沿って再建させ、現在の外観にもその構想がよく残る。1585年にはエーレスンド海峡に臨むクレン灯台の塔の建て替えも指揮した。

1586年にダンツィヒ(現ポーランドのグダニスク)へ移り、1594年からは市の筆頭建築家として城壁や稜堡の建設を担った。設計者とされる旧市庁舎(1587–1595)や、ヤン・ストラコフスキ、アブラハム・ファン・デン・ブロッケらと手がけた大武器庫(1601–1609)は、同市におけるフランドル・ルネサンス(マニエリスム)建築の代表作とされる。トルンの旧市庁舎の改築(1602–1605)も率いた。1611年、ダンツィヒで没した。低地諸国のルネサンス建築をバルト海沿岸へ広めた中心人物の一人である。

生没
1543 — 1611
国籍
ベルギー
運動
北方ルネサンス
登録作品
1

代表作

Works
データ: Wikidata (Q556068)
ENTRY ID — ARC-1614