バロック建築
ため息橋
ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿と新牢獄を結ぶ、白い石灰岩の屋根付き橋。1600年頃…
建築家 / Architect
アントニオ・コンティン(Antonio Contin、1566〜1600)は、ヴェネツィアで活動した建築家・彫刻家。ルガーノ近郊ベッソ(当時はスイス盟約者団の支配地、現在はルガーノ市域)に連なる石工の一族コンティン家の出身で、リアルト橋を架けたアントニオ・ダ・ポンテの甥にあたる。叔父のもとでリアルト橋の建設に加わり、石造技術を身につけた。代表作は、ドゥカーレ宮殿と新牢獄を結ぶため息橋(1600年頃)である。閉ざされた通廊という独特の用途を、彫刻的な石の意匠でまとめ上げた。早世のため確実な事績は多くないが、ヴェネツィアの石造建設を担ったティチーノ出身の職人系譜を代表する一人である。