ルネサンス建築
ルーヴル美術館
パリ、セーヌ川右岸に立つ、世界で最も来館者の多い美術館。12世紀の要塞に始まり…
建築家 / Architect
クロード・ペロー(Claude Perrault、1613年–1688年)は、フランスの医師・解剖学者にして建築家という、異色の経歴をもつ人物である。王立科学アカデミーの会員として自然学に通じる一方、古代ローマの建築書『建築十書』を著したウィトルウィウスのフランス語訳を手がけ、建築理論にも深く関わった。建築を正規に修めた専門家ではなかったが、その数理と古典の素養が、独自の設計を可能にした。
建築家としての代表作は、ルーヴル宮殿の東面を飾るコロネード(列柱廊)である。ル・ヴォー、ル・ブランとの委員会で設計されたこの端正なファサードは、フランス古典主義建築の頂点とされる。このほか、パリ天文台(オブセルヴァトワール)の設計にも携わり、柱のオーダーの比例を論じた著作も残している。
なお、童話「シンデレラ」「長靴をはいた猫」で知られる文人シャルル・ペローは弟にあたる。晩年、ラクダの解剖中に負った感染がもとで世を去ったと伝えられる。