EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ジェームズ・ホーバン

建築家 / Architect

ジェームズ・ホーバン

James Hoban

ジェームズ・ホーバン(James Hoban、1762頃–1831)は、ホワイトハウスを設計したアイルランド出身の建築家である。新生のアメリカ合衆国に、共和国にふさわしい古典建築の姿を与えた人物として知られる。

アイルランドのキルケニー県に生まれ、ダブリンの美術学校で建築を学んだ。製図の腕で表彰を受けたのち、アメリカ独立戦争後にアメリカへ渡り、フィラデルフィアを経てサウスカロライナに居を構える。同地ではコロンビアの旧州議事堂(1791年、1865年焼失)を手がけ、その仕事がジョージ・ワシントンの目に留まった。

転機は1792年、新首都の大統領官邸を募る公開競技設計である。ワシントンに勧められて応募したホーバンの案が選ばれた。彼はダブリン留学時代に親しんだレンスター・ハウスを下敷きに、王宮の華美を避けた簡潔なパッラーディオ風の邸宅を構想した。同年に礎石が据えられると、ホーバンは建設の監督として首都に移り住み、以後この地を離れなかった。

1814年に官邸がイギリス軍によって焼かれると、ホーバンは再建を指揮し、焼け残った石壁の上に建物を蘇らせた。外壁を白く塗ったことが「ホワイトハウス」の名の由来になったと伝えられる。連邦議会議事堂の工事や、国務省・陸軍省の庁舎の設計にも携わり、首都の骨格づくりに深く関わった。1831年、ワシントンに没する。彼がホワイトハウスに与えた簡潔な古典の輪郭は、度重なる改築を経た今もなお保たれている。

生没
1762 — 1831
国籍
アメリカ合衆国
運動
登録作品
1

代表作

Works
データ: Wikidata (Q470765)
ENTRY ID — ARC-0326