バロック建築
スコークロステル城
スウェーデン、メーラレン湖の半島に立つ、同国最大の個人邸宅とされるバロックの…
建築家 / Architect
ジャン・ド・ラ・ヴァレー(Jean de la Vallée、1620–1696年)は、フランスに生まれ、スウェーデンで活躍した建築家である。父は、フランスからスウェーデン王室に招かれた建築家シモン・ド・ラ・ヴァレーで、ジャンは1637年ごろ父とともに渡った。父の指導のもとで建築を学び、1646年には王室の奨学金を得てオランダ・パリ・ローマを巡り、各地の建築を研究した。
帰国後は王室建築家として、また多くの貴族の依頼を受けて活躍する。父が着手したストックホルムの騎士館(リッダーフセット)を引き継ぎ、特徴的な屋根を完成させたほか、カタリーナ教会やヘドヴィグ・エレオノーラ教会といった集中式の聖堂、財務長官ボンデのためのボンデ宮殿(ニコデムス・テッシン〔父〕と協働)などを手がけた。ヴランゲル伯のスコークロステル城では、バロック様式の庭園を設計している。
1660年に国王カール10世が没すると、王室建築家の地位はテッシン(父)に移ったが、その後も「王室・市建築家」の称号を得て活動を続け、1692年には貴族に列せられている。