EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ヨハン・アンドレアス・シューベルト

建築家 / Architect

ヨハン・アンドレアス・シューベルト

Johann Andreas Schubert

ヨハン・アンドレアス・シューベルト(Johann Andreas Schubert、1808–1870)は、19世紀ザクセンを代表する工学者である。蒸気機関車から鉄道橋まで幅広い分野を手がけた「万能技師」として、ドイツの近代工学とその教育の礎を築いた。

1808年、ザクセン王国の村ヴェルネスグリュンに日雇い労働者の子として生まれる。里親のもとで教育の機会を得て、ドレスデンの美術アカデミーで土木・建築を学んだ。1828年、20歳で創立まもないドレスデン王立技術教育施設(のちのドレスデン工科大学)の講師となり、数学・応用力学から機械・土木まで広範な分野の教育を担った。

実地の仕事でも傑出していた。1837年にはエルベ川初の蒸気船「ケーニギン・マリア」を設計し、1838年にはドイツで初めて実用に堪える蒸気機関車「ザクソニア」をつくりあげる。翌1839年、ドイツ初の長距離鉄道ライプツィヒ=ドレスデン線の開通式では、自ら設計したこの機関車を運転した。

シューベルトの名を工学史に刻んだのが、ゲルチュタール橋(および近隣のエルスター橋)である。1845年、彼は橋の設計競技の審査委員会を率い、応募案がいずれも構造的に不十分とみるや、自ら設計に乗り出した。彼が用いた構造計算の手法によって、この橋は世界で初めて厳密な力学計算にもとづいて設計された橋となった。その完成は、激しく議論を交わしながら協働した主任技師ロベルト・ヴィルケとの二人三脚に負うところも大きい。1850年ごろからは土木工学の教育に専心し、1870年にドレスデンで没した。経験と勘の技術を、計算に裏づけられた工学へと押し上げた立役者であった。

生没
1808 — 1870
国籍
ザクセン王国
運動
登録作品
1

代表作

Works
ゲルチュタール橋
1851 · ネッチュカウ
ゲルチュタール橋

ドイツ・ザクセン州の鉄道橋。1851年完成の世界最大の煉瓦橋で、高さ78メートル、…

データ: Wikidata (Q213946)
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