特集
構造家は建築に何を残したか——アラップとシュライヒ・ベルガーマンを軸に14の建築 1962–2022
名築が収録する公開済みの建物1,244件のうち、86件には構造家や技師が設計者とならんで結ばれている。結ばれた件数が最も多いのは英国のアラップの11件で、ドイツ…
建築家 / Architect
ピーター・ライス(Peter Rice, 1935–1992)は、アイルランド出身の構造家(構造エンジニア)である。設計事務所オヴ・アラップに所属し、20世紀後半を代表する構造家の一人とされた。若くしてシドニー・オペラハウスの殻屋根の構造に関わり、その後もポンピドゥー・センターやロンドンのロイズ本社、ルーヴル美術館のガラスのピラミッドなど、名だたる建築の構造を手がけた。
関西国際空港では、出発ロビーを覆う非対称の大屋根について、構造と空調の要請を同時に満たす曲面の形状を、設備技師トム・バーカーらとともに導き出した。建築家の構想を技術で支え、しばしば共同設計者と呼ぶべき深さで関わる仕事ぶりで知られる。空港の完成を見ることなく、1992年に没した。
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