ルネサンス建築
ルーヴル美術館
パリ、セーヌ川右岸に立つ、世界で最も来館者の多い美術館。12世紀の要塞に始まり…
建築家 / Architect
ピエール・レスコ(Pierre Lescot、1515年ごろ–1578年)は、フランス・ルネサンスを代表する建築家である。パリに生まれ、聖職者でもあった教養人で、イタリアに学んだ古典の原理をフランス建築に取り入れた草分けとされる。
代表作は、フランソワ1世の命で1546年に着手したルーヴル宮殿の改築である。古い城を壊して建てたレスコ翼(クール・カレ西面)は、古典のオーダーと豊かな彫刻装飾を組み合わせ、フランス古典主義建築の規範を打ち立てた。彫刻は、長年にわたり協働した彫刻家ジャン・グージョンが手がけている。
このほか、グージョンとの共作によるパリの「無垢の泉(フォンテーヌ・デ・ジノサン)」、カルナヴァレ館、サン=ジェルマン=ロクセロワ聖堂の仕切り壁、ヴァレリー城などを手がけた。その多くは改変や消失を経ているが、レスコがフランス建築にもたらした古典の文法は、その後数世紀の伝統の礎となった。