古典主義
ガッチナ宮殿
ロシア、サンクトペテルブルク郊外のガッチナに建つ宮殿。エカチェリーナ2世の寵臣…
建築家 / Architect
ヴィンセンツォ・ブレンナ(Vincenzo Brenna, 1747–1820)は、イタリア出身の建築家・装飾画家である。ローマで古代遺跡の実測と装飾画を学び、ネロのドムス・アウレアの壁画装飾の記録などに携わった。1780年代にロシアへ渡り、皇帝パーヴェル1世に重用されて宮廷建築家となった。ガッチナ宮殿の増改築では、両翼を高くして堀をめぐらし、宮殿に城砦のような威容を与えた。ほかにパヴロフスク宮殿の内装や、皇帝の居城ミハイロフスキー城(聖ミハイル城)を手がけ、古代装飾の知識を生かした重厚で劇的な室内をつくった。アントニオ・リナルディの古典的な宮殿を、パーヴェル1世の防備への志向に合わせて造り替えた、過渡期ロシア建築の担い手である。