コプト建築
年代
300
コプト建築は、エジプトのキリスト教徒であるコプトの建築様式である。古代エジプトの伝統と、初期キリスト教やビザンティンの要素とが溶け合い、独自の聖堂建築を生み出した。
3〜4世紀の初期キリスト教の時代にエジプトで形づくられ、修道院や聖堂を中心に発展した。砂漠の修道院建築は、後の修道制度の原型ともなった。
バシリカ式の平面に、ドームやヴォールトの天井を組み合わせ、内部を聖障(イコノスタシス)で仕切るのが特徴である。壁面はイコンで飾られ、木彫の格子(マシュラビーヤ)が光をやわらげる。日干し煉瓦や石を主な材料とした。
古代の砂漠の修道院群や、オールド・カイロの諸聖堂が知られる。本データベースでは、コプト建築の伝統を20世紀によみがえらせた、カイロの聖マルコ・コプト正教会大聖堂を挙げることができる。
初期キリスト教建築とビザンティン建築に連なりながら、エジプト固有の風土のなかで独自に展開した。イスラーム期以降も、コプトの共同体のなかで脈々と受け継がれている。