古典主義
ガッチナ宮殿
ロシア、サンクトペテルブルク郊外のガッチナに建つ宮殿。エカチェリーナ2世の寵臣…
建築家 / Architect
アントニオ・リナルディ(Antonio Rinaldi, 1710頃–1794)は、ロシアで活躍したイタリア出身の建築家である。ナポリで建築家ルイジ・ヴァンヴィテッリに学び、1750年代にロシアへ渡った。エカチェリーナ2世の治世に宮廷で重用され、繊細なロココから初期の古典主義へと至る過渡期の作風で知られる。オラニエンバウムの中国宮殿やサンクトペテルブルクの大理石宮殿のほか、女帝の寵臣グリゴリー・オルロフのために設計したガッチナ宮殿が代表作である。地元産のプドスト石を磨いて用い、宮殿に城のような重厚さと優雅さを併せもたせた。イタリア仕込みの古典的教養をロシアの風土へ接ぎ木し、後の新古典主義の隆盛へと橋を渡した建築家である。