ローマ建築
パンテオン
ローマの中心に建つ古代ローマの神殿で、609年からはカトリック教会でもある。ハド…
建築家 / Architect
ダマスカスのアポロドーロス(50年頃–130年頃)は、ダマスカス出身のギリシア系建築家・技術者で、トラヤヌス帝に仕え、帝政ローマ最盛期の大規模な土木・建築事業を手がけた。
代表作にトラヤヌスのフォルム(広場)やトラヤヌスの記念柱、ドナウ川に架けた当時最長のアーチ橋トラヤヌス橋があり、軍事技術者としても名高い。トラヤヌスの死後はハドリアヌス帝にも仕えたが、両者は不和であった。ハドリアヌスが設計に口を挟んだ際、アポロドーロスが「瓜でも描いていろ」と退けたという逸話が伝わり、のちに皇帝の不興を買って追放・処刑されたとされる。
ローマのパンテオンの設計者を彼とする伝統的な見方があるが、確証はない。むしろハドリアヌスとの不和を踏まえれば、現存建物の設計を彼に帰すことには慎重を要する。様式的な近さからの推定にとどまり、古代の記録はこれを裏づけていない。