オスマン建築
ファーティフ・モスク
イスタンブール、ファティ地区に建つオスマン帝室モスク。征服者メフメト2世が聖使…
建築家 / Architect
メフメト・タヒル・アーは、18世紀オスマン帝国の宮廷主席建築家(ハッサ・ミマールバシュ)である。生年は不詳で、1788年に没した。ヨーロッパのバロックやロココの意匠を在来のオスマン建築に融合させた、いわゆるオスマン・バロックを代表する建築家のひとりに数えられる。宮廷主席建築家として複数の帝室建築の造営に関与したとされ、ムスタファ3世が発願したラーレリ・モスクも、しばしば彼の設計に帰せられる。同モスクは1760年に着工し1764年に竣工したが、着工時の主席建築家はハジ・アフメト・アーであり、タヒル・アーは造営の途上で職を継いだと考えられている。曲面を多用した壁面、波打つ軒、古典オスマン建築の幾何学的厳格さをやわらげた装飾など、オスマン・バロックの特徴を示す諸作を通じて、18世紀イスタンブールの建築に足跡を残した。
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