ゴシック建築
ブルゴス大聖堂
スペイン北部、カスティーリャ・イ・レオン州ブルゴスの大聖堂。1221年にフランス…
建築家 / Architect
シモン・デ・コロニア(Simón de Colonia、1450年頃–1511)は、ブルゴスで活動した後期ゴシックの建築家・彫刻家である。ケルン出身の建築家フアン・デ・コロニアを父としてブルゴスに生まれた。両親の婚姻が1454年の記録にあることから、生年は1450年前後と推定されている。1481年ごろ父の跡を継いでブルゴス大聖堂の工匠長となり、没するまでその地位にあった。息子フランシスコ・デ・コロニアも建築家として大聖堂の工事を受け継いでいる。
代表作は、カスティーリャの大元帥(コンデスタブレ)ペドロ・フェルナンデス・デ・ベラスコとその妻の墓所として、1482年に着工したブルゴス大聖堂のコンデスタブレ礼拝堂である。不整形な敷地に八角形の単一空間を立ち上げ、中心部を透かし細工とした星形ヴォールトから天光を導くこの礼拝堂は、紋章と彫像で壁面を埋め尽くすイサベル様式の代表例とされる。
大聖堂の外でも、父が着手したミラフローレス修道院の工事を引き継いだほか、1490年代後半にはトレドのサン・フアン・デ・ロス・レイエス修道院やセビリア大聖堂の工事にも関わった。父から受け継いだドイツ後期ゴシックの装飾感覚を、カスティーリャ貴族の紋章的な図像と結びつけた点に、その建築の特色がある。