ホメリ空港 Gomel Airport
ベラルーシ南東部の都市ホメリ(ゴメリ)にある空港。1968年に開港し、ソ連時代から同国第二の都市の空の玄関口を担ってきた。旅客ターミナルはソ連期の地方空港に典型的なモダニズムの意匠をもつ。
§1 — 概要概要
ホメリ空港(ベラルーシ語: Аэрапорт Гомель)は、ベラルーシ南東部、ホメリ州の州都ホメリの近郊に位置する空港である。ウクライナやロシアとの国境にほど近い同国南東部にあって、首都ミンスクに次ぐ第二の都市ホメリの航空拠点として、国内線と一部の国際線を担う。IATAコードはGME、ICAOコードはUMGGで、標高はおよそ143メートルの地に置かれる。ロシア語読みに基づく「ゴメリ空港」の呼称でも知られる。
歴史
空港は1968年に開港した。ソビエト連邦の時代には、全土を結ぶ民間航空アエロフロートの地方路線網の一結節点として整備され、州都ホメリの空の玄関口の役割を果たした。地方都市の空港は、当時の標準的な設計方針のもとで各地に相次いで建設されており、本空港もその流れのなかで旅客ターミナルを備えるに至った。設計にはベラルーシ(当時のソ連)の建築家レフ・タムコフとヴャチェスラフ・ベスパロフが携わった。ソ連解体後の1991年以降は、独立国ベラルーシの空港として運営が引き継がれ、今日に至っている。
建築的特徴
旅客ターミナルは、ソビエト時代の地方空港に広く見られる機能主義的なモダニズムの語法に連なる。鉄筋コンクリートの躯体に大きなガラス面を組み合わせ、水平に伸びる低層の建屋と明快な幾何学的ファサードによって構成される。過剰な装飾を避け、旅客の動線と待合空間の合理性を優先した、戦後ソ連の公共建築らしい率直な造りである。低層のターミナルと管制塔、駐機場が一体の施設として配置される構成も、この時代の地方空港に共通する特徴といえる。
意義・現在
ホメリ空港は、突出した建築的名声をもつわけではないが、ソ連期に全土へ展開された地方インフラ建築のあり方を今日に伝える施設である。現在もベラルーシ南東部の航空拠点として運用が続き、地域の交通を支えている。