EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

六分ヴォールトSexpartite vault

六分ヴォールト(sexpartite vault)は、二つの柱間をひとまとめにして覆い、対角に交差する二本のリブに横断方向のリブを一本加えて、天井面を六つの区画に分けるリブ・ヴォールトの形式である。12世紀後半の初期ゴシックで広く用いられ、サンス大聖堂やノートルダム大聖堂(パリ)、ラン大聖堂に例がある。中間の柱と区画の境の柱とで受ける荷重が異なるため、太さの違う柱を交互に並べる交替支柱と結びつきやすい。盛期ゴシックでは柱間ごとに架ける四分ヴォールトが主流となったが、ブールジュ大聖堂は六分ヴォールトを保ったまま高大な身廊を実現した。

高い身廊の天井を、交差するリブが六つの区画に分けている
ラン大聖堂(12世紀後半)の身廊。六分ヴォールトが二柱間ずつ天井を覆うUoaei1 / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
この用語が登場する建築 サン=テチエンヌ大聖堂(ブールジュ)