EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

古典主義建築

classical architecture
年代
1420 — 1850
地域
ヨーロッパ
時代
ルネサンス

古典主義建築とは、古代ギリシア・ローマの建築を規範とし、その柱式(オーダー)と比例の体系に基づいて構成される建築の総称である。円柱・エンタブラチュア・ペディメントといった古典的要素を、定められた比例関係のもとに配置することを基本原理とする。

古代以後この規範はいったん途絶えるが、15世紀イタリアのルネサンスにおいて、古代建築の実測と古典文献の再読を通じて体系的に復興された。以後それはヨーロッパ建築の語彙の基層をなし、バロックの劇的な変奏や18世紀の新古典主義の厳格な回帰へと姿を変えながら、19世紀に至るまで公共建築・宗教建築の正統な語法であり続けた。

形態の上では、ドーリア式イオニア式コリント式の三オーダーを基本とし、必要に応じてトスカナ式やコンポジット式を加える。柱の太さを基準(モドゥルス)として各部の寸法を導く比例の論理、左右対称の構成、水平の軒線と三角または曲線のペディメントによる頂部の処理が、その外観を特徴づける。

フランスでは、サロモン・ド・ブロスがサン=ジェルヴェ=サン=プロテ教会のファサード(1616–1621年)に三層の三オーダーを積み重ね、パリに古典主義の語法を導入した。ゴシックの垂直性に対し、古典主義は水平と比例の秩序を対置する。後の新古典主義はこの規範をいっそう純化し、近代建築の装飾排除はこの体系への反発として現れた。

古典主義建築
§1

代表建築

Buildings