EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
カーザ・ダ・ムジカ
© xiquinhosilva / CC BY 2.0
FIG. 01 — Q917274

カーザ・ダ・ムジカ Casa da Música

ポルトガル第二の都市ポルトに建つコンサートホール。2001年の欧州文化首都を機に計画され、レム・コールハース率いるOMAの設計で2005年に開館した、現代建築を代表する作品。

FIG. 02 — Location41.1589° N 8.6307° W
ポルトガル ポルト県 ポルト
§1 — 概要

概要

カーザ・ダ・ムジカ(Casa da Música、「音楽の家」)は、ポルトガル北部の都市ポルトに建つコンサートホール。レム・コールハース(Rem Koolhaas)が主宰する設計事務所OMA(オフィス・フォー・メトロポリタン・アーキテクチャー)の設計により、2005年に開館した。ポルトが2001年の欧州文化首都に選定されたことを機に計画された施設で、ポルトガルで初めて、音楽の上演と教育のみを目的として構想された建築である。

歴史

建設は、ボアヴィスタの円形広場(ロタンダ・ダ・ボアヴィスタ)に面する旧路面電車車庫の跡地で、1999年の国際設計競技をOMA案が制したことに始まる。同年に着工し、2005年に完成・開館した。当初は文化首都の年である2001年の開館を目指していたが、工期は延び、計画から数年を経ての竣工となった。コールハースが当初別の住宅のために検討していた多面体のヴォリュームの構想を、この施設へ転用したことでも知られる。

建築的特徴

外観は、装飾を排した白いコンクリートの塊が、平行四辺形や三角形の面で削り取られたような多面体をなす。窓には波打つガラスがはめ込まれ、内部に光を導く。中心に置かれる主ホール「サラ・スジア」(Sala Suggia)は、両端を大きなガラス面で閉じたシューボックス型の空間で、客席から街の風景が見通せる点に特色がある。コンクリートの一体的な構造体が外殻と内部空間を同時に規定し、ホールを取り巻く諸室や階段が立体的に組み合わされる。

意義・現在

カーザ・ダ・ムジカは、ポルトの再生を象徴する建築として国際的に注目を集め、コールハースとOMAの代表作のひとつに数えられる。地域の管弦楽団の本拠地であり、各種の公演や音楽教育の場として用いられている。彫塑的なヴォリュームと、内部に取り込まれた都市の眺めは、閉じた箱型施設になりがちなコンサートホールの常識を問い直す試みとして評価されている。

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LAST EDIT — 2026.06.23
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