リンカーン・フィナンシャル・フィールド Lincoln Financial Field
フィラデルフィア南部に建つアメリカンフットボール専用の競技場。2003年に開場し、NFLのフィラデルフィア・イーグルスとテンプル大学が本拠とする。約6万7千席を備え、再生可能エネルギーの導入でも知られる。
§1 — 概要概要
リンカーン・フィナンシャル・フィールドは、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア南部のスポーツ・コンプレックスに位置するアメリカンフットボール専用の競技場である。NFLのフィラデルフィア・イーグルスと、テンプル大学アメフトチームが本拠とする。野球場やアリーナが集まる一帯の一角を占め、設計はアメリカの設計事務所NBBJが手がけた。収容人数は約6万7千人で、天然芝のフィールドを備える。
歴史
老朽化した多目的競技場ベテランズ・スタジアムに代わる施設として計画され、2001年5月に着工、2003年8月に開場した。前身の球技場が野球とアメフトを兼ねていたのに対し、本競技場はフットボール専用として設計された点が特徴である。建設費の一部はフィラデルフィア市とペンシルベニア州の公的資金で賄われ、施設は市が所有してイーグルスが運営する。命名権は2002年に金融会社リンカーン・フィナンシャル・グループが取得した。陸海軍の士官学校対抗戦をはじめ、アメフト以外の催しの会場としても繰り返し用いられている。
建築的特徴
観客席は競技場を取り囲むボウル状に配され、両端のスタンドを開いて市街への眺望を確保する。鋼とガラスを多用した外装、湾曲したキャノピー(庇)、両ゴール裏の大型映像装置が、開放的で現代的な印象を与える。2013年には敷地に多数の太陽光パネルと小型の風力発電機が設置され、自前の再生可能エネルギーで運営の一部を賄う、環境性能を重視したスタジアムとして知られるようになった。
意義・現在
21世紀初頭の北米における、専用スタジアムと環境配慮を両立させた事例の一つである。2026年のFIFAワールドカップでは開催会場の一つに選ばれ、大会期間中は別称で運用されている。地域のスポーツ文化を支える拠点として、開場以来フィラデルフィアの都市生活に深く組み込まれている。