EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture

エチオピア建築

Architecture of Ethiopia
年代
100 — 1500
地域
エチオピア(アクスム・ラリベラ)
時代
中世

エチオピア建築(Architecture of Ethiopia)は、アフリカの角に位置するエチオピア高原で、二千年以上にわたって育まれた建築の伝統である。エジプト以南のアフリカで、独自の文字と国家、そして古くからのキリスト教をもったこの地は、外来の影響を吸収しながら、際立って個性的な石の建築を生んだ。

古代のアクスム王国(紀元前後〜7世紀ごろ)は、一枚岩を削り出した巨大な石柱(ステレ)で知られる。多層の建物を模した彫刻を施したそれらは、王の威光を示す記念碑であった。木材と石を交互に積み、梁の木口を丸く突き出させる「アクスム様式」の構法は、のちの教会建築にも受け継がれていく。

4世紀にキリスト教を受け入れると、建築は教会へと向かう。その頂点が、12〜13世紀のラリベラに刻まれた岩窟教会群である。岩盤を上から掘り下げ、外部も内部も一塊の岩から彫り出す一体彫成の技法は、世界に類を見ない。「積む」のでも「囲う」のでもなく、大地そのものから建築を「掘り出す」のである。ラリベラの後にも伝統は途絶えず、後代には、円形の平面に同心の歩廊をめぐらせ、茅葺きの屋根を戴く独特の教会堂が各地に建てられた。聖域を同心円状に隔てるその構成は、エチオピア正教の典礼を空間化したものである。

山がちな地形に根ざし、岩と一体に立ち上がるエチオピアの教会は、孤立のなかで千年以上、独自の信仰と造形を守り継いできた。

エチオピア建築
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代表建築

Buildings