EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
アンフィールド
© Arne Müseler / CC BY-SA 3.0 de
FIG. 01 — Q45671

アンフィールド Anfield

Anfield

イングランド、リヴァプールにあるサッカー競技場。1884年に開場し、1892年以来リヴァプールFCの本拠地である。最も声援の熱い立見席「コップ」をはじめ、独特の雰囲気で名高い。試合前に歌われる「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」とともに親しまれている。

FIG. 02 — Location53.4308° N 2.9608° W
イギリス マージーサイド リヴァプール
§1 — 概要

概要

アンフィールド(Anfield)は、イングランド・リヴァプールにあるサッカー競技場である。1884年に開場し、1892年以来、リヴァプールFCの本拠地でありつづけている。収容人数はおよそ六万一千。世界でも有数の熱気をもつ競技場として知られ、なかでも「コップ」と呼ばれるスタンドの声援と、試合前に歌われる「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」は、この地のサッカー文化を象徴している。

歴史

アンフィールドは当初、エヴァートンFCの本拠地として、1884年に始まった。だが1892年、土地をめぐる対立からエヴァートンが去ると、地主のジョン・ホールディングは、空いた競技場のために新たなクラブ——リヴァプールFC——を立ちあげた。これが、今日まで続く結びつきの始まりである。

その後、競技場は幾度も改修を重ねていく。スタジアム建築家アーチボルド・リーチが、メインスタンドや、1906年の大規模な改修を手がけた。このとき築かれたウォルトン・ブレック・ロード沿いの立見席は、ボーア戦争の激戦地にちなんで「スピオン・コップ」と名づけられ、やがて単に「コップ」として、世界に知られていく。1989年のヒルズボロの惨事を受けた安全基準の見直しののち、1994年には全席が座席化された。

建築的特徴

アンフィールドは、ひとつの設計によるのではなく、百四十年にわたる増改築の積み重ねによって、今日の姿に至った競技場である。四方を囲む四つのスタンド——コップ、メインスタンド、サー・ケニー・ダルグリッシュ・スタンド、アンフィールド・ロード・エンド——が、ピッチを取り囲む。21世紀に入ってからも、2016年のメインスタンド、2023年のアンフィールド・ロード・スタンドと、拡張が続けられてきた。

意義・現在

アンフィールドは、単なる競技場ではない。一世紀をこえてリヴァプールという街に根ざし、クラブとともに歩んできた、地域の記憶の場である。建築としては質素な、機能本位の構造物でありながら、そこに積み重ねられた人々の声援と歴史こそが、この場所を比類なきものにしている。

関連する建築

Related
同じ建築家
オールド・トラッフォード
1910 · マンチェスター
オールド・トラッフォード
Archibald Leitch

イングランド・マンチェスターにあるサッカースタジアム。マンチェスター・ユナイ…

同じ建築家
スタンフォード・ブリッジ
1877 · ロンドン
スタンフォード・ブリッジ
Archibald Leitch

ロンドン西部フラムに建つ、サッカークラブ「チェルシー」の本拠地。1877年に陸上…

データ: Wikidata (Q45671) / 解説: Wikipedia 日本語版 · English / 画像: © Arne Müseler / CC BY-SA 3.0 de — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.21
ENTRY ID — BLD-0057