スタンフォード・ブリッジ Stamford Bridge
ロンドン西部フラムに建つ、サッカークラブ「チェルシー」の本拠地。1877年に陸上競技場として開かれ、1905年のチェルシーFC創設とともにその本拠地となった。アーチボルド・リーチの設計に始まり、たびたびの改築を経て現在の姿となった、約4万人収容の都市型スタジアムである。
§1 — 概要概要
スタンフォード・ブリッジは、ロンドン西部のフラムに建つ、サッカークラブ「チェルシー」の本拠地である。1877年に陸上競技場として開かれ、1905年にチェルシーFCの誕生とともにその本拠地となって以来、120年にわたってクラブの歴史を見守ってきた。住宅と鉄道に囲まれた狭い敷地に、約4万人を収める四方のスタンドが密に建ち並ぶ。
歴史
スタンフォード・ブリッジは、もともと1877年に、ロンドン陸上クラブの競技場として開場した。1904年、サッカー興行を目論むミアーズ兄弟がこの地を取得し、近隣のフラムFCに使用を断られると、自ら新クラブ「チェルシー」を1905年に創設して本拠地とした。スタンドの設計を担ったのは、英国各地のサッカー場を手がけた建築家アーチボルド・リーチである。当初は10万人を超える観客を見込む巨大な競技場として計画され、第一次大戦後の数年はFAカップ決勝の舞台ともなった。1970年代の東スタンド建て替えに始まり、1990年代から2001年にかけて四方のスタンドが全席指定の近代的なものへと順次建て替えられ、現在の姿となった。
建築的特徴
スタンフォード・ブリッジは、長い歴史のなかで幾度も建て替えられてきたため、単一の様式をもたない。リーチが設計した当初は、屋根つきの大グランドスタンドが東側に一基だけ建ち、ほかは立ち見の観客で埋まる広大なテラスであった。南側の一角は、のちに「シェッド・エンド」と呼ばれて熱心なファンに親しまれた。現在の四方のスタンドは、狭い敷地を生かしきるように密に囲み、上層をカンチレバーで前へ張り出して、ピッチに迫る急傾斜の観客席を実現している。座席とピッチの近さが、独特の熱気ある雰囲気を生んでいる。
意義・現在
スタンフォード・ブリッジは、チェルシーFCが数々のタイトルを獲得してきた舞台であり、ロンドンを代表するサッカークラブの象徴である。一方で、都市のただ中という立地のため拡張が難しく、収容力の限られた現スタジアムの建て替えや移転が、長く議論されている。
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