EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
アレナ・ダ・バイシャーダ
© Gustavo Paolo / CC0
FIG. 01 — Q606803

アレナ・ダ・バイシャーダ Arena da Baixada

ブラジル南部クリチバにあるサッカー専用競技場。1914年創設の旧競技場を全面改築して1999年に再開し、2014年のワールドカップに向けて再整備され、南米で初めて可動屋根を備えた。

FIG. 02 — Location25.4483° S 49.2769° W
ブラジル パラナ州 クリチバ
§1 — 概要

概要

ブラジル南部、パラナ州の州都クリチバの中心に近いアグア・ヴェルデ地区に位置するサッカー専用競技場である。地元の強豪クルービ・アトレチコ・パラナエンセの本拠地で、収容人数は約4万2千人にのぼる。命名権の売却にともない名称を重ねてきた歴史をもち、現在の正式名称はエスタジオ・マリオ・セルソ・ペトラグリアだが、「低地のアリーナ」を意味するアレナ・ダ・バイシャーダの通称で広く知られる。

歴史

起源は20世紀初頭にさかのぼる。1914年、前身クラブの会長ジョアキン・アメリコ・ギマランイスの主導で旧競技場が築かれた。長く地域サッカーの舞台となったが、老朽化のため1997年に旧スタンドが取り壊され、跡地に新たなアリーナの建設が始まった。1999年6月に新スタジアムが完成して再開場し、2014年のFIFAワールドカップ開催地に選ばれると、2012年から2014年にかけて観客席の増設を含む大規模な再整備が施された。

建築的特徴

ピッチを四方から囲む長方形のスタンド構成をとり、観客の視線が芝へ集中する設計である。最大の特色は2015年に完成した可動屋根にあり、気候に応じてピッチ上部を開閉できるこの機構によって、南米で初めて開閉式屋根を備えた競技場となった。客席・要人席・選手の動線を分離し、円滑な誘導を図る現代的なスタジアム計画が貫かれている。

意義・現在

ブラジルで初めて命名権を売却した競技場としても知られ、スポーツ施設の運営に商業的視点を持ち込んだ先駆例である。ワールドカップでは4試合の舞台となり、国際大会の経験を重ねてきた。現在もアトレチコ・パラナエンセの本拠地として用いられ、可動屋根を備えた多目的な大型施設として、サッカー以外の催事にも活用されている。

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LAST EDIT — 2026.06.29
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