EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
アビバ・スタジアム
© Arne Müseler / arne-mueseler.com / CC BY-SA 3.0 de
FIG. 01 — Q244402

アビバ・スタジアム Aviva Stadium

Aviva Stadium

ダブリンにある、波打つガラスの外皮で知られる多目的競技場。旧ランズダウン・ロード競技場の跡地に建てられ、2010年に開場した。アイルランドのラグビー代表とサッカー代表が本拠とする。

FIG. 02 — Location53.3350° N 6.2283° W
アイルランド ダブリン ダブリン
§1 — 概要

概要

アビバ・スタジアムは、アイルランドの首都ダブリンにある多目的競技場である。約5万1千人を収容し、アイルランド代表のラグビー・ユニオンとサッカーが本拠とする。曲面を描く半透明のガラス外皮が外観の特徴で、UEFAの大会では「ダブリン・アリーナ」とも呼ばれる。前身のランズダウン・ロードは、国際ラグビーの開催地として世界で最も古い歴史をもつ会場のひとつであった。

歴史

スタジアムは、19世紀以来の歴史をもつ旧ランズダウン・ロード競技場の跡地に建設された。旧競技場は2007年に解体され、アイルランドラグビー協会(IRFU)とサッカー協会(FAI)の共同事業として新たな競技場が計画された。設計はスポーツ施設を専門とするポピュラスと、アイルランドの事務所スコット・タロン・ウォーカーが担当した。2010年5月14日に開場し、アイルランド初のUEFAカテゴリー4スタジアムとなった。建設のあいだ、ラグビーとサッカーの代表は一時的にクローク・パークを間借りして試合を行った。

建築的特徴

最大の見どころは、鋼とガラスでできた連続する曲面の外皮である。多角形のガラスパネルが波のようにうねりながら建物を包み込み、北側では隣接する住宅街への日照の影響を抑えるために高さを落とすなど、周辺環境への配慮が形態に反映されている。観客席は全席が屋根に覆われ、四方を途切れなく囲む単一のボウルにまとめられている。透明感のある外観は、密集した市街地のなかで軽やかな存在感を放つ。

意義・現在

アビバ・スタジアムは、2011年と2024年のUEFAヨーロッパリーグ決勝など国際的な大会の舞台となってきた。完成の翌年には英国建設業界の賞を受けるなど、その設計は高く評価された。歴史あるランズダウン・ロードの記憶を引き継ぎつつ、現代的なデザインと環境への配慮を両立させた、ダブリンの新たなランドマークである。

関連する建築

Related
データ: Wikidata (Q244402) / 画像: © Arne Müseler / arne-mueseler.com / CC BY-SA 3.0 de — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.28
ENTRY ID — BLD-0711