EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
バクー・オリンピックスタジアム
© アゼルバイジャン大統領府報道機関(Press Service of the President of the Republic of Azerbaijan / Wikimedia Commons) / CC BY 4.0
FIG. 01 — Q2612138

バクー・オリンピックスタジアム Baku Olympic Stadium

アゼルバイジャン最大の競技場。2015年の第1回ヨーロッパ競技大会の主会場として、首都バクー近郊のボユクショル湖畔に建設された。設計は韓国のヒリム総合建築士事務所。

FIG. 02 — Location40.4298° N 49.9198° E
アゼルバイジャン バクー
§1 — 概要

概要

バクー・オリンピックスタジアムは、アゼルバイジャンの首都バクー郊外、ボユクショル湖の畔に建つ多目的競技場である。約69,870席を擁し、同国最大の規模をもつ。設計は韓国のヒリム総合建築士事務所が手がけた。名称に「オリンピック」を冠するが、オリンピック競技が開催されたことはなく、サッカーと陸上競技を中心とする総合競技場として用いられている。

歴史

2011年6月、アゼルバイジャン・サッカー100周年を記念する式典で礎石が据えられ、本格的な工事は2012年11月に始まった。約50万平方メートルの敷地に建設され、2015年2月に竣工、同年3月6日に開場している。同年6月に初めて開かれた第1回ヨーロッパ競技大会の主会場として、開会式・閉会式と陸上競技を担うために整備されたものである。第1回ヨーロッパ競技大会はヨーロッパオリンピック委員会が新たに創設した総合競技大会であり、その開催を勝ち取ったアゼルバイジャンが、国の威信をかけて整備した施設でもある。それまで代表が本拠としていたトフィク・バフラモフ記念競技場に代わる、国の代表的な競技場として計画された。

建築的特徴

平面は長円形のボウル状で、観客席を六層に積み上げ、高さは約60メートルに及ぶ。外周は白を基調とする金属の外被で連続的に覆われ、夜間照明と相まって都市のランドマークを意図した造形となっている。UEFA・FIFA・世界陸連の基準に適合するよう計画され、フィールドの周囲に陸上トラックを備えることで、球技と陸上の双方に対応する多目的型の構成を取る。

意義・現在

開場後は2015年のヨーロッパ競技大会に加え、2019年のUEFAヨーロッパリーグ決勝、2021年に延期開催されたUEFA欧州選手権の複数試合の会場となった。アゼルバイジャン代表の本拠地でもあり、国際的なスポーツ大会の誘致を通じて国の存在感を高めようとする、近年の都市戦略を体現する施設である。

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LAST EDIT — 2026.06.29
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