フランス領コルシカ島北部、オート=コルス県リュチアナに位置する空港。バスティア市の空の玄関として、第二次世界大戦中の軍用飛行場を起源に発達し、戦後はコルシカの民間航空と物流を担ってきた。
§1 — 概要概要
バスティア・ポレッタ空港(仏: Aéroport de Bastia-Poretta、IATA: BIA)は、フランス領コルシカ島の北部、オート=コルス県の基礎自治体リュチアナにある空港である。バスティア市の南約16キロメートルに位置し、アジャクシオ空港と並ぶ島の主要な航空拠点として、旅客と物流の双方を担ってきた。地中海の島嶼地域における交通インフラの一例である。
歴史
飛行場の起源は第二次世界大戦にさかのぼる。1943年のコルシカ解放後、この地はアメリカ陸軍航空軍やイギリス・オーストラリアの航空部隊の基地となり、島内に点在した多数の飛行場とともに「USSコルシカ」と呼ばれた拠点群の一つを成した。1947年には定期商業路線が乗り入れ、バスティアにおける民間航空が始まる。1954年に滑走路が整備され、1959年にはバスティア商工会議所が正式に空港の運営権を得た。1960年代以降、コルシカ東部平野の農産物輸出と観光客の受け入れを背景に取扱量を伸ばし、滑走路の延伸や設備の更新が重ねられた。近年も2020年から2021年にかけて新しい搭乗ロビーと駐車場が整備されている。
建築的特徴
空港は、滑走路と旅客ターミナル(アエロガール)を中核とする実用本位の交通施設である。ターミナルは平野部の開けた敷地に低層で広がり、増改築を重ねて現在の規模に至った。設計者については、ウィキデータ上、フランスの建築家ピエール・ポール・プッチネッリとジョルジュ・デュクロックの名が記録されているが、一般的な沿革資料には設計者の記載がなく、関与の範囲や時期は明確でない。建築としての主張よりも、運用と拡張の積み重ねが施設の姿を形づくってきた点に特徴がある。
意義・現在
バスティア・ポレッタ空港は、本土から隔たった島嶼地域における航空インフラの典型例である。軍用飛行場を母体に、戦後の経済成長と観光の拡大に応じて段階的に拡張されてきた歩みは、地方空港が地域の生活と産業に果たす役割をよく示している。現在もコルシカ島と本土・欧州各都市を結ぶ玄関口として運用が続いている。
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