EST. 2026 — Editorial Archive of Notable Architecture
ブダ城
© Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0
FIG. 01 — Q46313
様式 · ゴシック建築 時代 · バロック・ロココ 類型 · 宮殿・邸宅 ★ 世界遺産「ブダペスト ドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」の構成資産(1987年登録、2002年範囲拡大)

ブダ城 Buda Castle

Budai Vár

ドナウ河畔の城山に建つハンガリー歴代国王の王宮。十三世紀の中世に起源を持ち、十八世紀のバロック宮殿を核に増改築を重ね、現在は国立美術館などを収める文化の拠点となっている。

FIG. 02 — Location47.4961° N 19.0397° E
ハンガリー ブダペスト ブダペスト
§1 — 概要

概要

ブダペストのドナウ川西岸、城山(ヴァール)の南端に建つブダ城は、ハンガリー歴代国王の王宮として築かれた城と宮殿の複合体である。中世にさかのぼる長い歴史のなかで幾度も破壊と再建を繰り返し、今日では国立美術館やブダペスト歴史博物館などを収める文化の拠点となっている。

歴史

城山に最初の王の居館が築かれたのは、ベーラ四世の時代、十三世紀のことである。その後、ルイ一世やジギスムントのもとでゴシックの宮殿として拡張され、とりわけマーチャーシュ一世の治世には、アルプス以北で最初期とされるルネサンス様式の宮廷文化が花開いた。しかしオスマン帝国との長い戦いのなかで荒廃し、一六八六年に奪還された際にはほぼ廃墟と化していた。現在の敷地の大部分を占めるバロックの王宮は、マリア・テレジアの治世下、一七四九年から六九年にかけて建設されたものである。十九世紀末からはイーブル・ミクローシュ、続いてハウスマン・アラヨシュによって壮麗なネオ・バロック様式へ拡張されたが、第二次世界大戦のブダペスト包囲戦で甚大な被害を受け、戦後に簡素化された姿で再建された。

建築的特徴

城山の地形を生かし、ドナウ川を見下ろす長大なファサードを連ねる点に大きな特徴がある。中核をなすバロックの王宮を軸に、ゴシックやルネサンスの遺構、十九世紀の歴史主義的な増築が積層し、各時代の様式が一体に折り重なっている。中央にそびえるドームは戦後の再建に際して新たに設けられたもので、現在の景観を特徴づけている。戦後の発掘では、中世の宮殿の地下空間やゴシックの広間が地中から見いだされ、その一部が今日に保存されている。

意義・現在

ブダ城は、ハンガリーの歴史そのものを体現する建造物として、国民的な象徴となっている。破壊と再建を繰り返した来歴は中欧の波乱の歴史を映し出し、城山一帯はドナウ河岸とともに一九八七年にユネスコ世界遺産へ登録された。現在は美術館・博物館・図書館の入る文化施設として、ブダペストを代表する観光地となっている。

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データ: Wikidata (Q46313) / 画像: © Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons
LAST EDIT — 2026.06.28
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