© A.Savin / CC BY-SA 3.0
FIG. 01 — Q2603992
イズマイロフスカヤ駅 Izmaylovskaya
モスクワ地下鉄アルバーツコ=ポクロフスカヤ線の地上駅。1961年に開業した、システムでも数少ない地表駅の一つで、モスクワ有数の規模を誇るイズマイロヴォ公園に直結する。設計はイヴァン・タラノフとナジェージダ・ブイコワ。
§1 — 概要概要
イズマイロフスカヤ(Измайловская)は、モスクワ地下鉄アルバーツコ=ポクロフスカヤ線の駅である。地下ではなく地表に設けられた、システムでも数少ない地上駅の一つで、モスクワ屈指の広さをもつイズマイロヴォ公園に直接通じる出入口をもつ。市の北東部に位置し、1961年に開業した。
歴史
本駅は、1954年から仮の終着駅として使われていたペルヴォマイスカヤ駅を置き換えるかたちで、1961年10月に開業した。地表に駅を設ける形式は、建設費の安さから1958年から1966年にかけて一時的に好まれたものの、モスクワの厳しい冬には不向きであり、広くは普及しなかった。設計はイヴァン・タラノフとナジェージダ・ブイコワが手がけた。両名はソ連の地下鉄駅を数多く設計した建築家である。
建築的特徴
駅は、地表のプラットホームの上に持ち上げられた駅舎(コンコース)を載せ、街路から二つの階段を上って到達する構成をとる。ホーム自体は簡素で、天候をしのぐ庇が架けられ、支柱は白い大理石で仕上げられている。華美な装飾を退けた質実な意匠は、過剰を戒めた1950年代後半以降のソ連の駅建築の典型を示している。
意義・現在
イズマイロフスカヤは、スターリン期の豪奢な地下宮殿とは対照的な、簡素で機能本位の地上駅という稀少な類型を代表する。大理石の支柱にわずかに格式の名残をとどめつつ、低廉かつ迅速な建設という戦後の現実に応えた駅であり、隣接するイズマイロヴォ公園への玄関口として今日も多くの人に利用されている。
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