モスクワ地下鉄ザモスクヴォレツカヤ線の駅。1985年開業。建築家シュマコフとペトゥホワの設計による単一ヴォールトの浅層駅で、赤大理石の壁と格天井、「1917年モスクワの赤衛軍」を主題とするステンドグラスで装飾される。
§1 — 概要概要
モスクワ地下鉄ザモスクヴォレツカヤ線(2号線)の駅で、モスクワ南部、ザブリコヴォ地区に位置する。1985年に開業し、長らく同線の終着駅であった。駅名は、かつて存在したクラスノグヴァルデイスキー(赤衛軍)地区にちなむ。建築家ニコライ・シュマコフとイライダ・ペトゥホワが設計を手がけた。
歴史
1985年9月7日、オレホヴォ―クラスノグヴァルデイスカヤ間の延伸とともに開業した。これによりモスクワ地下鉄の駅数は128となった。駅には二つの地下コンコースがあり、オレホヴィー大通りとムサ・ジャリル通り・ヤセネヴァヤ通りが交わる交差点の四方へ出入口が開く。1991年には「ザブリコヴォ」への改称が提案されたこともある。開業時は終端駅であったが、2011年12月にリュブリンスコ=ドミトロフスカヤ線のザブリコヴォ駅との乗換通路が中央部に設けられ、両線の結節点となった。2012年以降はさらに南へ路線が延び、途中駅となっている。
建築的特徴
構造は深さ約9メートルの浅い位置に築かれた単一ヴォールト式で、モノリシックな鉄筋コンクリートで造られる。天井は表情豊かな格間(格天井)が駅の軸に沿って11列に連なり、壁面は赤い大理石で仕上げられる。この赤を基調とする内装は、ワシントンの地下鉄駅にも通じる重厚な印象を与える。装飾の主題は「1917年モスクワの赤衛軍」で、L・ベルリンによるステンドグラスのパネルが据えられ、駅名の由来である革命の歴史を視覚化している。
意義・現在
クラスノグヴァルデイスカヤ駅は、1980年代のモスクワ地下鉄が量産した浅層単一ヴォールト駅の一例でありながら、赤大理石とステンドグラスによって明確な主題性をもたせた点に特色がある。後にロシア建築家連合の会長を務めるニコライ・シュマコフら、地下鉄建築を専門とする設計者の手になる作品でもある。現在も多くの利用者を運ぶ、モスクワ南部の交通の要所である。